- Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105458010
作品紹介・あらすじ
EUの恐るべき底力。手遅れになる前に、日本はEUを理解する必要がある。
感想・レビュー・書評
-
本書はワシントンポストのジャーナリストであるトム・リード氏が、自身の欧州滞在経験も踏まえて、EUの台頭を多面的に記載した本である。本書はかなりのボリュームがあるが、それぞれの章がうまい具合にストーリー展開できていて、読み物としても良い出来だと思う。
個人的に最も面白いと感じたのは8章の「E世代と新たなヨーロッパの絆」である。ここでは、欧州統合が進展することで、いわゆる「ジェネレーションE(欧州世代)」と呼ばれる人々が生まれていることが記載されている。欧州域内で移動の自由化が進み、自身を欧州人と認識する人々が生まれているのである。この背景には超大国アメリカへの対抗意識もあるのだろう。自国だけではアメリカへのカウンターバランスになれないけれど欧州全体ならば十分になれる、という意識が底辺にあると思う。
本書はアメリカ人から見た、アンチアメリカとしてのEUの台頭を記載しているが、日本人からみた欧州と米国の対立に関しては、福島清彦氏の「アメリカ型資本主義を嫌悪するヨーロッパ」に記載されているので、こちらも読まれることをお薦めします。
本書、翻訳もうまく読みやすいので、是非一読することをお薦めします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
EU企画展2022「Ciao!イタリア」で展示していた図書です。
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA73245137 -
価値観の違い、どう生きるのか。
-
EU企業
ユニリーバ/ABF(マゾーラ油)/カドベリー(ハワイアンパンチ)/ディアジオ(酒)/ドイチェバンク(アレックス・ブラウン)/クレディ・スイス(ファーストボストン)/ -
読破中