ファンタジ-の発想: 心で読む5つの物語 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
3.33
  • (1)
  • (1)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106003257

作品紹介・あらすじ

本書に論じられる作品は周知の名作で、かつて読んだ人も多いだろう。しかし、ここに著者の導きによって、新たな視点を与えられると、作品のみならず、自分の生きている「現実」さえ異なって見えてくる。まさに「ファンタジーは自他のもつ世界を新しくひろげてくれる」のである。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 5冊のファンタジー小説の批評ではあるが、あらすじが書いてあるので注意である。

  • サン=テグジュペリの『星の王子さま』、ミヒャエル・エンデの『モモ』と『はてしない物語』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、そしてC・S・ルイスの「ナルニア国物語」の第1巻である『ライオンと魔女』の、5つのファンタジー作品を取り上げて、その読みどころを解説しています。

    全体を通じて、ファンタジー作品は人間にとってどのような意義を持つのかという問題意識に貫かれています。とくに、『はてしない物語』の内に、「どこかでいまも積みかさねられ、だれかに掘りかえされるのを待っている、かつての夢やまぼろしがあるということ」が読み取られている箇所が、興味深く感じました。

  • 大学の授業で倫理学を習っていた先生の本です。先生にアフォリズムを教えてもらってから、本をただ読み流すのではなく、一文一文に注意して読むようになりました。

  • 倫理学者の読み解くファンタジー。
    果てしのない物語、モモ、銀河鉄道の夜、ナルニア国物語、星の王子さま

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1936年神戸生まれ。国際基督教大学教養学部、東京大学大学院を経て、Yale大学大学院修了。キルケゴール研究によりPh.D(哲学博士)取得。
青山学院大学名誉教授、専門分野:倫理学、情報倫理学、生命倫理学
著書:『情況倫理の可能性』中公叢書、『倫理思想:あたりまえの再定義』以文社、『ファンタジーの発想』新潮選書、『ビューティフル・デス:有終の倫理学』中公叢書、『iモード社会の〈われとわれわれ〉』中公叢書、『あかさたなⅠ:哲学的散文詩』以文社、等。

「2006年 『あなたはひとりではない あかさたなⅡ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小原信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×