東洋医学を知っていますか (新潮選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106004957

作品紹介・あらすじ

中国二千年の知恵の堆積。医は東洋にあり。奥深い東洋医学の基本を50のQ&Aで解説。主な漢方薬の効能リスト付。

感想・レビュー・書評

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  • 途中まで頑張ってちょっとずつ読んだんだけど、ちょっと自分が求めているものとは違うかな。そこまで日進月歩の世界ではないだろうし、上梓されてだいぶ経つってことがそこまでネックにはならんだろうと思ったんだけど、う~ん。確かに内容が古びたり、ってことはそこまで感じないんだけど、今日び、もっと読者フレンドリーな同系統本が、それこそいくらでもあるんじゃないかと思えちゃう。

  • 太極拳の原書を読んでいて、消化不良に感じるのは、多くの単語が、日本人が西洋的な知識に裏付けられて持っている理解と、中国の伝統的な考えとの違いから来ているのではないかと前々から思っていました。


    ちょうど今日読んでいたところに、出てきた単語にこんなのがありました。


    「精神」「精」「気」「神」「心」


    日本語として理解できない単語はひとつもありません。でも、中国語で書かれた太極拳理論の文脈の中では日本語の理解のままで読み進めようとしても全く意味が通じませんでした。


    ふと、前に読んだ本を思い出して久しぶりに引っ張り出してみました。



    「気」とは何か、「陰陽とは」、精神という言葉の意味、「こころ」の仕組み、など、中国語の原典を読み進めていく上で、理解しておきたい内容がきちんと書いてありました。やはり西洋的な医学を基にした理解とかなりギャップがありました。


    この本は太極拳を本格的に始めた当時に一通り読んだのですが、全く内容を覚えていませんでした。きちんと理解できていなかったのだと思います。


    太極拳に対する理解が少しは進んだ今になって改めて読んでみると、かなり色々なことが書いてありました。西洋医学の検知からでなく、東洋医学として太極拳がなぜ体に良いのかという大本の考え方を理解することにも繋がりそうです。


    本来であれば、自分の発見をこの場で説明をしていきたいのですが、まだまだお披露目できるようなところまで理解が進んでいません。いつかしっかりと発表したいと思います。


    ご興味のある方は、「東洋医学をしていますか」の初めの3章を読んでみることをお勧めします。

  • すべての項目がQ&A形式でまとめられており、文章も丁寧で読みやすい内容になっています。各章のタイトルを挙げてみますと、「東洋医学とはなにか」「東洋医学理論について」「東洋医学の生命観」「病気をどう考えていくか」「治療方法」「漢方薬の話」「方剤の話」となっており、タイトルを見ても、本書を読み進めることで、東洋医学の考え方を基礎から積み上げていくことがでることが分かると思います。著者は漢方薬の専門家のため、「治療方法」以降は漢方薬のお話が中心になりますが、その中には高度な話題も含まれております。漢方薬のお話しの中には、鍼灸師にとってもとても参考になる部分が多くあります。

     本書の内容はたいへんオーソドックスですので、東洋医学・中医学の考え方、理論、方法などをバランスよく、正確に理解することができます。注もしっかりしていますので、初心者から中級者まではもちろんのこと、上級者にとっても、東洋医学を概観していくのに役立ちます。この内容でこの値段はかなりのお薦めではないでしょうか。

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著者プロフィール

東邦大学医療センター大森病院東洋医学科教授。東邦大学医学部卒業後、東邦大学第二内科入局。国立東静病院内科勤務を経て、1984-87年中華人民共和国南京中医学院留学、1987-88年中華民国中国医薬学院留学。日本医科大学付属病院東洋医学科助教授を経て、現職。日本東洋医学会専門医、日本東洋医学会指導医。監修書に『漢方生薬実用事典』、共監修書に『ホリスティック 家庭の医学療法』(いずれも産調出版)、共著書に『血液を改善すれば健康でいられる』(河出書房新社)、著書に『実践漢薬学(新装版)』(東洋学術出版社)、『東洋医学を知っていますか?』(新潮社 新潮選書)など。

「2014年 『植物療法(フィトセラピー)事典 ペーパーバック普及版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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