男と女の家 (新潮選書)

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著者 : 宮脇檀
  • 新潮社 (1998年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106005534

男と女の家 (新潮選書)の感想・レビュー・書評

  • 物書きではない、他の分野のプロのエッセイというのは、ぼくらの知らない、その世界ならではの臨場感や迫力に醍醐味があるわけだが、そういうものをあまり感じなかった。
    講演が元になっているのだろうか、語りかける口調の文章はわかりやすいけれど、素人に優しく教えてあげましょうという上から目線でなんか素直に読めない。こうあるべき、外国ではどうこう、という挿話も多く、なんだか戦後すぐくらいの、ずいぶん古い本を読んでいる感覚だった。1998年の出版なんだけれど。

  • 家づくりの参考にと思ったのですが、思いの外文字ばかりで驚きました。
    読み物としては面白いと思いましたが、あまり参考にはならなかったです。
    プライバシーはよく考えようと思いました。

  • この著者の書くものは、デザインや収納などに過度にこだわる現代の家の幼稚さを主張するが、とどのつまりは「戦後」の女性の価値観が「家」を支配したという謂に他ならない。もはや男には居場所は無く、「会社」が右肩上がりの時代には居場所はあったが、平成不況を迎えた今、男たちには帰る場所などない。結局は女について行って、大型のショッピングモールで子供と遊び、荷物を運ばされ、ファストフードを食い、洗濯も掃除もするという隷属だけが待っているということだ。著者が「男たちよ家に帰れ」という意味はそういうマイホーム主義のことではない、自身の家を自身が作り守り育むということをなめるなということだ。会社主義と武士道の残滓が歪に結束した戦後ビジネス文明が、いったい何をもたらせたのかをよくよく考えさせられる好著。

  • この人の設計する家には、ちゃんと男と女がいて、ちゃんと暮らしている。
    料理をしたことがない人が設計する台所、ではない。
    毎日料理をする、毎日洗濯をする、毎日食べてくつろいでケンカして出掛けて帰る、そういうことがちゃんと織り込まれている。

  • 生活の場としての住宅を考える著名な建築家の一人でしょうか。建築家の本は・・・スケッチが多数挿入されていたりだとか、よっぽど読み手向きに書いているものじゃないと、ちょっと面白いおっさんの戯言という感が漂います。これもそんな一冊。

  • 「人間も含めて動物は、子供を育てるために巣を作る。~動物たちにとって巣は、子供を育て、それが終わったら要らないもの、つまり子供を育てるためだけに巣はあるというのです」

  • ・寮とか家具付きとか短期とか又貸しとかルームシェアとにかく引越しばかりして借り暮らしが長くなってきたからか、自分の家とまではいわなくても、自分が納得して選ぶ なり、改造するなり、ものを買うなりして整えた部屋・環境に安住したいと思っている今日この頃。借り暮らしでもそれなりに住みやすく工夫したりしてそれもよいの だが、その時は、自分も形成過程(?)で、居心地よりもそこで会う人たちや住む町や周囲の環境のほうが重要だし、多少自分の思い通りにならない部屋・家の作りであっても、何より必要に合わせてすぐ動けるというこ とこそが重要だったのだと思う。

    感想
    ・たまに根拠も示されない論理の飛躍があって「?」と思うところもあるけれどそれは学術書じゃないからいいとする。
    ・ 住まいや暮らしの質に関わる本質的なことについて考えることも、意識することすらもなく、それについてなぜ今のようになっているのかも知らず、もちろん自 分の哲学というか価値観・生き方にふさわしい、自分なりの住まいに対する意見や方向性なんてものは持つこともなく毎日過ぎて行ってしまうことがどれほどの 損失か。結局住み心地が悪く、各人の居場所がない家には、住み心地がよい家にあったはずのさまざまな種類の可能性がないということ。
    ・そういうことを日本人が見過ごしてきたことを著者は嘆いているのだが、それはやっぱり建築とか建築家というものが日本にとってはしっかり根付いていないということなのか。
    ・ と、同時に、そのような日本の状態が、(特に戦後)さまざまな社会的経済的政治的政策的文化的要因によって作られてきたというその歴史的経緯を分かりやす く描いているのがよい。そしてそれが家の作りだけでなく、心理的な面や家族・夫婦の関係、都市や地域の在り方、働き方、子育て、企業や産業の在り方など などすべてに、そして今ある色々な問題(長時間通勤、持家制度の崩壊、父親の子育て不参加etc)につながっていく。
    ・日本のありふれた家に育った人(程度の差こそあれ筆者の言う「メス化した家」)には耳の痛いぎくりとするエピソードがいっぱい・・・部屋を一刻も早く片付けたくなる。
    ・著者の、子どもが幼く妻と共働きで生き生きと家を維持していた頃の回想部分がよかった。なのに・・・。家についてこんなに考えているのも、結婚生活や子育てや離婚があってこそなのか。

  • ■この本を知ったきっかけ
     Amazonでみつけて。
    ■読もうと思ったわけ
     以前から著者の作品を読んでみたくて。

  • 建築設計を志す上で一番の基礎になった本。色んな意味で考えが変わった・・。

  • なぜご自身が離婚されるに至ったのか、そこが一番気になった。。。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    戦後、加速度的に“メス化”した住宅の病とは?住宅の出来によって親子関係、夫婦関係も変化する?男と女の目からウロコが落ちる、住宅設計の深き知恵。


    内容(「MARC」データベースより)
    男はどのように住まいと関わり、女は何にこだわるのか。家の意味、機能を改めて考え直し、親子、夫婦関係まで言及して本当に暮らしやすい家を建てる智恵を考察する。〈ソフトカバー〉

  • 自分が専門にしている学問以外のを読んでみたいと思い、手に取った本。
    内容はわかりやすく読みやすいが、「家」について深く考えさせられた。

    この本を読んだ後、家や建物の部屋を見る度、普段は気付かなかったような少しの工夫にも気付くようになった。

  • 晩年(と言っても若いか・・)の宮脇さんの文章。
    だいぶ冊数重ねて来たので、主張したいことが掴めてきた・・気がする。

    ただ「かわいい」という直感だけで部屋にモノを買ってくる主婦たち、とは、なんて愚かな・・と、こういう本を読んでは考えさせられてるはずなのに、一目惚れには抗いがたくて、やっぱりかわいいモノを買ってしまう私もばか女だー。

  • 短大の図書館で、、

  • おそらく、宮脇さん最後の作品。
    だからかはわかりませんが、
    今までタブーかの如く扱われなかった
    性的な話題に対しても、
    かなり具体的に語られています。
    それ以外にも、
    「家」とは何か、という根本的な事を、
    少し時代は古いにしても、
    興味深く観察されており、
    それを真面目に考えさせられる1冊。
    でも、専門書を無理やり読むような苦痛は無く、
    話があまりにも具体的なために、
    電車の中で笑いをこらえたりする事もあった。

  • ずっと前に読んで、読みやすさと面白さに
    ウンウンと唸った記憶がありました。
    その後、引っ越しのタイミングでなくしてしまい
    どうしてもまた読んでみたくなって、もう1冊買ったら
    最初の1冊がヒョッコリ出てきたので、今は本棚に2冊並んでいます。

  • 建築家、宮脇檀の18番。
    何度読み返しても、面白おかしく読めてしまう。
    住まう事、生活する事…生きる事の天才。

  • 建築を志す人だけでなく、これから家を建てる人にも読んでもらいたい本

  • 宮脇 檀 / 新潮社 (1998/10)

  • 子宮回帰説をとっかかりに、建築かくありきを自身の言葉で綴ってある。高名な先生の頭の中がそっと覗けるエッセイ集。

  • セックスとかトイレとか、家を建てるとき本当はよく考えなくてはいけないのに考えない、もしくは施主と設計士が全く話し合わないようなこと。が書かれている。

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