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- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106020285
作品紹介・あらすじ
壮厳で静謐なモスク、喧騒に溢れたバザール、山と積まれた生鮮食品、芳ばしいケバブの香り…、アジアとヨーロッパの二大陸にまたがって立つ世界唯一の都市イスタンブールは、いつ訪ねても愉しい。ビザンティン文明とイスラム文明が複雑に重層するこの都の二千年の歴史を訪ねて、活気に満ちた街を行く。
感想・レビュー・書評
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発行年がかなり古いのと創作逸話が多いことを加味しても面白く読めます。
メフメト二世の妃ギュルバハルの墓とかビザンツ最後の皇帝の5月29日の振る舞いとか、たとえ後世の創作でもそんな夢のある逸話が残っている事実が大切なんじゃないかなあと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トルコに何度も訪れ、紀行エッセイを何冊も出版している澁澤幸子がイスタンブールのお勧め観光ルートを丁寧に紹介した本。
かなり具体的・実践的なので、イスタンブールに行った経験があるか行く予定があるかしないとあまり楽しめなさそう。逆に経験もしくは予定がある人間には非常に濃やかな内容で興味深い。
巻末に池澤夏樹のエッセイが寄せられている。その中で、アヤ・ソフィアの一つのタイルをこれ!と決めて、『自分のもの』だけどアヤ・ソフィアで預かってもらっているのだと想像して、毎年自分のタイルに会うためだけにイスタンブールを訪れる、そんな旅の提案があるのだけれど、なんかすごくいいなぁと思った。
遠く離れた地に、自分の「お気に入り」が人知れずひっそりと必ずそこにある、それはなんて贅沢な夢想だろう。
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