- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106021237
感想・レビュー・書評
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写真展”悠久の時を旅する”
の写真たちを拝見してその帰りに思わず購入。
星野さんの本ではなく、星野さんの奥様、直子さんの視点を主に、その中に時々星野さんの本の引用、写真を使いながら、出会いから別れまでを綴っている本。
たくさん本が置かれていた中でどうしてこれにしたかというと、ご家族からみた目線での星野さんを知りたかった、というのと、写真展以外の星野さんが写す写真をもっと見たかったから。
いつもわたしたちに写真を通して語りかてけくれる星野さんは、奥様のファインダー越しにも優しい冒険家として写っていたことが文面から読み取れた。
自然は雄大で人間はちっぽけで、、みたいな次元ではない異質な空気感を星野さんの写真から感じる。
星野さんにとって生きることはなんですか?
と聞いてみたかった。 -
夫人 星野直子さんが語る星野道夫さんの思い出。長くは無いけれど、非常に濃密な時間を過ごされたのだと感じた。
先日、富山での写真展に行くまでは星野道夫さんについては本当にわずかしかなかった。星野道夫さんの写真と言えば動物や広大な風景の写真のイメージしかなかった。しかし、結婚してからご夫人の好きな花の写真を多く取られている。この書籍にも厳しい自然の中で咲く美しく可愛い花の写真がおさめられていて心和まされた。 -
星野道夫氏の美しい写真に引き込まれる。直子さんとのめぐり合いから3人の生活の様子が分かり、彼らを身近に感じた。彼女の視点を通して、星野氏の自然への熱い想いが伝わってくる。
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星野道夫さんと直子夫人の
夫婦として始められた暮らしの、心の、
大自然の風景。
広々として、あたたかくて、美しい。
星野さんの写真そのもののような
お二人の思い出に心が澄んでいく想い。
なにより、星野さんの言葉や行動に
感じられる直子さんの想いが
澄んだアラスカの空のようで、
あぁ、星野さんはこういう人だから
直子さんのことを好きになり、大切にされていたのだなぁ
と、感じ入った。
人として想うことは、行動に現れる。
あたたかい目をもって、ものを見よう、
人の心にふれていこう。
そんなふうに思わされた。 -
『旅をする木』に出合ってから、星野道夫の本を少しずつ読んでいる。この本は今までの本とは少し違って、奥さんの星野直子さんが夫婦で過ごした時間を振り返る内容になっている。そしてところどころに道夫氏の写真と文章が挿入されている。毎度思うことだけど、アラスカの写真のカラフルなこと!オーロラはもちろんのこと、四季があって色とりどりの花が綺麗に咲いている。アザラシのアップの写真がかわいかった。
登場する人物や地名、エピソードは覚えがあるのもあった。今まで色々読んできて良かった。
奥さんの目線から見ることで、本人の作品とはまた違った側面がうかがえた。星野道夫氏の人物像が立体的に浮かび上がってくる。この本を読んでから他の本を読むとまた違った味わいがありそう。 -
「旅をする木」を勧めてくれた方
が言及した本。何気なく自分の
家の本棚探していたら偶然あった。
「旅をする木」読了直後だったので
別サイドそれも愛妻からみた
星野道夫とその活動を知る事が
出来、俄然立体感を帯びてきた。
思っていた以上に素朴な方で
写真にもそれがにじみ出ている。
個人的には93ページの川下り
を夢見るシーンが気に入った。 -
星野さんの奥様からの視点の本。
二人でとても濃い時間を過ごされたのだなぁと感じる。
そしてその時間の短さに切なくなる。 -
星野道夫と、その人について語る夫人の文章、そして多くの写真。
中でも、一枚のアザラシの写真に感動した。
「ただの動物の写真だ」とか言えなくなる。
命、体温を感じる写真。
風景写真も壮大で清々しい。 -
【内容】
星野の実姉の紹介で初めて対面した91年暮れ―星野道夫39歳、萩谷直子22歳。翌3月にはプロポーズの言葉を残し星野は再びアラスカへ発つ。その夏、直子は星野の誘いで初めてアラスカを訪れそこが星野と共に自分が生きていく場所であると確信した。以後、愛息の誕生を経て人々に強い衝撃と悲しみを与えた事故までの短くも、宝石のように輝いていた二人の時間を今、夫人が初めて語る。
【感想】