- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106021732
作品紹介・あらすじ
画家バルテュスの妻としてヨーロッパに暮らして数十年。西欧上流社会で培われた審美眼と日本人ならではのたおやかな感性が紡ぎだす、心を豊かにする生活術。
感想・レビュー・書評
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画家バルテュスの奥様(思わず「奥様」と呼びたくなる感じの方)、節子さんの四季の暮らし、着物のコレクションなどが紹介されている。
本の中でたくさんの節子さんの写真が載っている中、洋服姿の写真はほんの数カットなので、本当にほとんど着物で生活しておられるようです。
ご自宅は西洋風で、着物を着て生活されているんだけど、ちぐはぐした感じがなくて、むしろ調和しているのがすごいなあと思った。節子さんの美意識がなせる術なのでしょうか。なんともおしゃれです。
サハラ砂漠で、節子さんが深紅の着物と傘で歩いている写真があって、一面の砂の色と赤い着物の色の対比が印象的でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
故バルテュス夫人、節子さんの本。
昔、朝日新聞から配られる小冊子に連載が載っていて、とても楽しみにしていた。
節子さんの絵がとても好きだったのだ。
この本は、長く外国暮らしをなさる節子さんが、“遠きにありて”日本文化を恋うる気持ちで出来上がった本。
生き方も、心映えも素敵だ。
後半は、きもののあれこれ。
センスの良さのにじみ出る、柄、帯との組み合わせ、小物など。
ため息が出る。
美しい物を見て心豊かになるための本。 -
資料番号:011054970
請求記号:590.4/ク -
フランスの画家バルテュスと結婚して自らも画家として、スイスで暮らす日々が描かれています。
私は着物にそれほど興味がなかったのですが、着物での日常が自然に描かれています。
加えて、着物の残り布で書を入れる袋を作ったり、譲り受けた着物を着たりと古くからあるものを丁寧に扱ったり、朝食には手作りのナフキン入れやゆでたまごにかぶせる手編みのエッグキャップとお金をかけないで豊かにすごす日常に感銘を受けました。
このような生活ができたら良いと素直に思える日常です。 -
和を自分のものとして身に付けた女性が語る、日本の心と着物の本。
ヨーロッパの町並みにも溶け込むほどに身に付いた和服の日本女性の姿。
生活の中に四季を感じながら上品に、優しく、遊び心も持って。こういう風になりたいと思います。 -
海外に出た方が、日本の素晴らしさに気付くということでしょう。
着物ってステキ。 -
この年代の方が、当時欧州へ嫁ぐとは、一体どれくらい大変だったのだろうか?と思うが、この方からは、その類の苦労は感じられない(勿論、色々あったに違いないが)。
才能と好奇心が溢れるような方なのだろう、マダム節子の手作りされた数々は、とてもセンスが良い。
見ているだけで、素敵な気分になれる本。