神のごときミケランジェロ (とんぼの本)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 90
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022470

作品紹介・あらすじ

《ダヴィデ》《最後の審判》《サン・ピエトロ大聖堂クーポラ》―― 彫刻、絵画、建築のすべてで空前絶後の作品群を創りだし、「神のごとき」と称された、西洋美術史上最大の巨人。教皇や国王と渡りあった89年の波瀾の生涯と、変化と深化を続けた作品の背景をていねいに解説。最新の知見をもとに全容をひもとく、待望の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • 薄い本ですが、初めてミケランジェロについて知ろうと思えばこの本でよく分かると思います。
    この本は芸術的な側面のみでなく、本人の経歴や人柄、人間性まで身近に感じられるように書かれてあり、作品の素晴らしさは無論のこと、ミケランジェロその人に読了後は感嘆させられていました。
    当時のイタリアの政治や、作品の依頼について、また同時期のライバルとのつきあい方、彼の仕事の凄まじさがよく分かる本でした。
    カラー写真もふんだんに入れられており、良い本だと思いました。
    もっとミケランジェロの事を知りたくなりました。

  • みのる『神のごときミケランジェロさん』つながりで。中公新書のミケランジェロもこの本も、ミケランジェロさん、の参考書籍に入ってなかったけど何か思うところあったのだろうか。新書に比べてやはり大判で、カラー図版が多いのは強み。特に、大理石の作品のつややかさがよく伝わってくる。その中でも特に、ヴァチカンのピエタ。同時代の他の作品から、あるいは他の作品へ与えた影響など、可能性としながらも、懇切に提示されていて参考になる。

  • 彫刻がそもそも好きだったので、ミケランジェロの作品は知らず知らず図鑑等で見ていた。様々な文献でも彼の生き方には触れていたが、この本ではミケランジェロがどれだけ愛情深かったかがわかって、ますます大好きになった。

    作品を見れば人がわかるなんて大層なことはいえないけれど、あんな美しいものを創れる人が、変な人のはずはない、と勝手に決めていた。

    比べるものでもないが、レオナルドダヴィンチがどうしても好きになれないのだから不思議なものだなぁ。

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著者プロフィール

池上 英洋(いけがみ・ひでひろ):1967年、広島県生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。現在、東京造形大学教授。専門はイタリアンルネサンスを中心とする西洋美術史、文化史。『レオナルド・ダ・ヴィンチ―生涯と芸術のすべて』(筑摩書房)で第4回フォスコ・マライーニ賞を受賞、2007年に開催された「レオナルド・ダ・ヴィンチ―天才の実像」では日本側の監修者となった。『錬金術の歴史』(創元社)、『「失われた名画」の展覧会』(大和書房)、『西洋美術史入門』、『西洋美術史入門〈実践編〉』、『死と復活――「狂気の母」の図像から読むキリスト教』(筑摩書房)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの世界』(東京堂出版)など著書多数。


「2024年 『パリ 華の都の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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