秘伝 大学受験の国語力 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106035876

作品紹介・あらすじ

近代教養主義の時代から大衆教育社会へ、入試問題は歴史とともに変容してきた。まさに、「受験国語」は時代を映す鏡なのだ。では、現代の特徴は何か?センター試験、東大、早大などの問題を徹底的に分析し、国立型と私立型、選択肢問題と記述式問題、評論と小説、それぞれの解き方の筋道を具体的に示すとともに、大学受験国語が求める国語力の是非を論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 大学受験国語では何が問われているか。日本の国語教育は道徳教育である。
    二項対立整理能力で二項対立の図式をつくり、それと選択肢とを比べる二項対立参照能力が求められ、更に二項対立とは無関係な選択肢は文章参照能力が求められる。やや高度な翻訳能力はほとんど必要ない。これが大学受験国語で求められる国語力。
    小説問題では、学校空間で好まれる物語文:道徳的、主人公が成長、予定調和で悲劇的でない物語。
    国立大学は文脈要約能力

  • 受験生だった僕には革新的だったが、残念ながら国語の点数には直結せず。というかそもそも国語に公式だのカラクリだのはないと考える僕にはただの後付けにしか見えず、読了後サッと本棚の奥へ・・。

  • 「日本の国語教育は道徳教育である」という主張はその通りだと思う!<BR>実際に入試問題を取り上げていて、高校生の時に読んだらもっと良かったのに、と思った。大学受験ではこの本のようなものより小手先テクのようなことばっか気にしていたような気がする。。こういうアツイ先生の授業受けてみたい!と思った。

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著者プロフィール

1955年生。早稲田大学教授。著書に『漱石入門』(河出文庫)、『『こころ』で読みなおす漱石文学』(朝日文庫)、『夏目漱石『こころ』をどう読むか』(責任編集、河出書房新社)など。

「2016年 『漱石における〈文学の力〉とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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