- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106100031
感想・レビュー・書評
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改めて「バカの壁」を今自分に感じている。
本を読んで浅い理解で勝手に知った気になっているなぁと…
また仕事でも抽象度の高い課題を与えられ、それに対して考え方がわからずわからないまま考える…と言う時間を多く過ごしているが、その考えると言うような行為が苦痛で仕方ない。
考え方がわかれば面白くなっていくがそのその考え方がわからない…と言うような状況。
ただその「考える」と言うのは人間に与えられた最大の価値なのでは…と言うように感じているので考えることから逃げないと言うことが大事だなぁと感じた。
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養老孟司(ようろう たけし)
1937(昭和12)年神奈川県鎌倉市生まれ
62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る 95年東京大学医学部教授を退官し、現在東京大学名誉教授
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flier要約
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読了。そういう考え方もあるのか〜というものと、それはちょっと極端すぎるんじゃ...という思いがグルグルした。
#読了
#読書好きな人と繋がりたい -
バカな私には、理解するには高すぎる壁でした
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NHKの『養老先生、ときどきまる』をみて養老先生がどんなことを考えていらっしゃるのか気になり、ベストセラーとして前から知っていた本書を手に取りました。タイトルに喧嘩を売られているような気がして、なかなか手が出せなかったのです。
案の定、本と私の間にも例の壁があるのか、思っていたよりも頭が疲れる新書でした。それでも、テレビ番組での発言に通じるお話が多くて、興味深く一気に読んでしまいました。
「脳筋」という揶揄もあるように、身体性の追求だけで「バカの壁」が壊れるものでもないと私は思いますけれど、あんまり頭でっかちにならないよう気をつけたいです。脳の産物にすぎない思考を自分そのものであり、真理であるなどと勘違いすれば、悲劇が待ち受けているのですから。芥川龍之介は養老先生の中で、思考に重きを置きすぎて亡くなった人間の代表だったんだなと再度確認できました。
昨今SNSでは炎上や論争が盛んです。これも「フィルターバブル」という壁に囲まれた人たちが、お互いの正しさを証明すべく、バーチャルリアリティにて血みどろにやりあう戦争です。常々あれは一種の宗教戦争だと思っていました。本書を読んで、いろいろ腑に落ちました。平成といわず、今の時代にこそ読まれてほしい本です。 -
最後の一元論と二元論の話がなるほどなと思った。
小さい頃、よく「自分の当たり前が世間の当たり前だと思うなよ」と親に怒られたのを思い出した。
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「バカの壁」もちろん昔から知っている本ではあったが、これまで読むことがなかった。
私の読解力が足りないだけかもしれないが、何を伝えたいかが読み取れず、かつ少し読みにくい印象を持った。
今の時代、昔に比べて欲しい情報、知識は簡単に手にすることができる。逆にそんな中で簡単に答えが見つからない場面、悩みに直面した時に、それ自体が悪いことではないのに、絶対的な答えが欲しくなり、宗教や科学にのめり込んでしまう。
世の中に絶対などない、この一元論的な考え方に閉じこもること、これこそがバカの壁である。
ということが言いたいのでは?と個人的には理解した。 -
人間社会は共通性によって成立しているため、自分だけ異様なことをして周囲に理解されることは無い。賢明に生きるためには、自分自身の考えだけに拘らず周囲の人々や社会に積極的に目を向け理解することが大切である。そのような意識の有無がバカかどうかの境目。
著者は東京大学名誉教授だからか、話の次元が高度で自分では理解できなかった。多様性を尊重して過ごしていきたい。 -
読書開始日:2021年11月11日
読書終了日:2021年11月12日
要約
①現代は常識=雑学や知識ととらえているが大きな間違い。
常識=人間であればこうだろうというあたりまえのこと
②バカの壁とは、自分にとって都合がよく無い、知りたくない、見たくないことについて徹底的に遮断する壁
この壁の中は楽で気持ちがよく、すぐさま一元論者となり戻ってはこれなくなる。
③人間であればこうだろう=普遍原理を持ち、復元論者として気持ちを理解することが現代では特に重要
所感
筆者の本を初めて読んだが、非常に面白かった。
自分の周りでも起きていること、今世界を取り巻く閉塞感の理由が分かった。
情報社会が進んでいるいま、出版当時よりもさらにその傾向は色濃くなっているだろうと思う。
残念ながら自分の周りでも自分が正しいと思い込んで、殻に閉じこもってしまっている人がたくさんいる。
恐らく自分もある分野、ある人に対しては殻に閉じこもってしまっている。
その時はもちえおん一元論者になってしまっている。
それでも基本的には人の気持ちをわかろうと努力を続けてきたから、いままで不自由は無く、人間であればこうだろうというところから外れずにこれたのだろう。
個人的には人の入力出力の方程式、遺伝子レベルの欲の制御の話が特に面白かった。
これから自分も成長しているにつれて、進化する社会に対して閉鎖的になり、知的労働をしなくなる。
いつまでも、社会、人間に対して複数の考えや気持ちをもって理解へ励んでいきたい。
これまでの自分は間違いではなかった。 -
なんか昔読んで、
『世の中をちょっと背伸びしてみられるようになった』
っていう感想を抱いたことだけ覚えてる、中身がまるで思い出せない(そのため星がつけられない)ので機会があったらもう一度読みたい…