妻に捧げた1778話 (新潮新書)

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著者 : 眉村卓
  • 新潮社 (2004年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106100697

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妻に捧げた1778話 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 久しぶりに眉村さんの作品を読みました。

  • がんの妻に1日1話のショートショートを読ませ続ける。この精神力と愛情がすごい。

  • ずいぶん前に見て気になりながら読まずにいた。たまたま、ブックオフで見つけて買って読んだ。私の世代だと、「ねらわれた学園」だったかが、NHKの夕方のドラマでやっていて、わくわくしながら見ていたものだ。どんなオチのあるショートショートが出てくるのかと期待しながら読んだが、オチないものも多かった。それよりも、亡くなられた悦子夫人に対する思いなど、エッセイの部分の方で胸が熱くなった。印象に残っているショートストーリーは1つ。お札が空から降ってくるというもの。何十万円かを拾って手元に置いていたら、次の日には灰になってしまう。早く使ってしまえばよかったと皆後悔する。次に降ってきたときは、皆あわててお金を使いまくる。でも、灰にはならない。それで景気が良くなる。いまの世の中にピッタリかもしれない。

  • ショートショートは出来が正直イマイチだけど、
    何かをしたくて何かをしてくれる人がいるのは幸せかな。

  • エッセイの部分は全然好きじゃないけど、なんといっても短編が面白かった。正直、興味半分で読み始めた感じだけど、各短編のクオリティが高くて、嬉しい驚き。選ばれたストーリーが掲載されているとはいえ、これだけのものを捧げ続けられるって、すごいですね。

  • 各ショートショートの内容は別にして、作者眉村卓の妻に対する愛情がにじみ出ていました。1778話目の空白部分は、何も書いてないのにグッとくるものがありました。夫婦とはお互いのことを隅から隅までわかる必要はなく、生きる根幹、目指す方向が同じであればいい。そんな理想的な夫婦になるのは難しい。

  • 草彅剛・竹内結子主演の『僕と妻の1778の物語』の映画の原作になったものです。眉村卓さんの病気の奥さんに綴った話に解説などを加え、その時の眉村卓さんの心情が読み取ることができます。人の死について改めて考えさせてくれる本です。

  • 静かに、でも確実に死に向かっていく妻と、その側で寄り添い、一日一話、お話を書き続けた夫の物語。
    映画はぼろぼろ泣いた。でもこの本は、すごく冷静な語り口で、静かな日常を、でもいつ終わるか分からない非日常を生きる夫婦の姿が淡々と描かれていて、涙よりも筆者の深い愛情にじーんと胸が暖かくなった。5年にも渡る闘病生活は苦しかっただろうけど、いっぱい愛された奥さんは幸せだったんじゃないかな。

  • 2012/10/30読了。

    読んでいる自分はあくまで第三者。著者が、「病気になった妻の気持ちは、なった本人にしか分からない」というように、この夫婦間のことも、当人達にしか分からないものが沢山あるように感じた。

  • じんわりとほの温かい。

    1778話の最終回、ありがちだが、こみ上げるものがある。

    また、後書が良い。
    夫婦の在り方、というより、それぞれの各人を尊重する気持ち。

    きっと、素敵なご夫婦だったことでしょう。

  • すごく個人的な本なんだけれど、そこがリアルで泣けるんだと思いました。やさしい気持ちになります。

  • 眉村 卓にしか書けないショートショートと解説、エッセイ。夫婦の絆とか書くとすごくチープになってしまうが、病床の妻のためへ書く夫と、売り物になるくらいの通用する質を求められる妻の優しい厳しさが反響しあい、物語の出来不出来は関係なく、お互いが自分に出来ることを一日一日最善を尽くして、生活する姿に目頭が熱くなる。
    小さな物語の質を求めるのではなく、この夫婦が過ごした数十年の思い出、晩年に振り返りながら、一緒に歩んできた人生を重ね合わせる姿は、小説にすることはできない。

  • 著者は、娘の大学の先生。誕生日プレゼントの本。

  • ちょっと前に見た映画の予告でこの話を原案にした
    映画がやっていて少し気になっていました。
    そんな中ブックオフで105円で売っていたものだから購入。

    余命1年少々と診断され5年後生存率ゼロと言われた妻のために
    小説家である夫が毎日1話ずつ話を書き綴ったというものです。

    なのでこの本はみじかーい1778話が全て収録されているのかと思いきや
    (冷静に考えればそんなわけないのですが)
    おそらく十数話しか載っておらず、ほとんどが妻との思い出や
    看病生活を綴ったものとなっています。

    読者は奥さん一人だけでも、出版されてもおかしくない一般受けする作品にする
    という制約の元書かれたとあって載っている作品はどれも面白く
    ほかの作品も読んでみたいと思わせてくれます。

    そして何より奥さんへの愛が物凄く溢れていると思いました。
    特に奥さんが亡くなってから書いた最終話に
    「また一緒に暮らしましょう」という一節がありますが
    そんな風に思える夫婦生活を送りたいなぁと思いました。

    それに5年生存率ゼロと言われたのに奇跡的にほぼ5年間生きたというのは
    やはりこの毎日の小説も一役かっているのではないかとも思いました。

  • 私は大切な人が亡くなった経験がまだない。
    人がいなくなるというのがわかった時に、何ができるんだろう?

    そんなことを考えさせられる、エッセイのような作品だった。

    ショートショートとエッセイが合わさって、ちょっとどっちつかず?みたいな。

    大切な人に対して、自分ができることを提供してみようか…

  • 個人的には、最期の日前後の三編(「一日一話の終わり」)が読めただけで、この本を読んで良かったなと思いました。迷いながらも書き続けた筆者には頭が下がる思いです。
    癌の奥様へと書き続けたショートショート19編と、奥様の思い出を綴ったエッセイ集です。
    自分も母を癌で亡くしていて、素人ながら文章を書くのが好きなので、こういう向き合い方もあったのだと考えさせられました。癌が分かったときには余命半年と言われて混乱しつつ、自分が日常生活を普通に送ることが親孝行だと考えて、母のことを気にかける時間を敢えて取らなかった(と、自分に言い聞かせていたけど、それが良かったのかどうか…)ことを今でも後悔しています。

  • 映画を見て泣き。これを読んでも泣きました。ショートショートおもしろいです

  • 映画とはかなり異なった印象。
    短編過ぎて、想像が掻き立てられない部分があった。

    とはいえ、一日一話は、日常生活を断片的に描写しており、妻の病状とともに、影響を受け、明るくしようという思いが強くなってくるなど、本当に愛妻家だなと思いました!

    最後に、夫婦について、以下のように書いてあり、驚きました。
    人とが共に生きていく為には何も心の隅から隅まで知る必要はないのだ。生きる根幹、めざす方向が同じでありさえすれば、それでいいのである。

  • 映画は映画館でみました。
    その中で出てきた他のショートストーリーが気になったので、図書館で借りてきました。
    少ししか収録されていなかったのが残念でした。
    他のも読みたいな。

  • 闘病中に小説家の夫が妻の為に一日一遍の短編小説を書き続けたというお話。

    新書としてまとまっているが、結局はこれ自体で小説みたいに仕上がっている。また、当時書いた短編に著者が寸評を書いているのが興味深かった。

    個人的には最後に収録されている、最後の短編小説「最終回」
    に対する解説がこの本の趣旨だったのではないかと、変に疑ってみたりしています。

  • 作者の「ねらわれた学園」や「なぞの転校生」が大好きで、中学生の頃夢中になった記憶がある。このような形での奥様に対する最後のつくし方は、作家としての迫力を感じた。作家としての「仕事と家庭の両立」の究極の形かもしれない。

  • 大腸がんを宣告された妻に小説家の夫は毎日、ショートストーリーを贈り続ける。夫婦は高校の同級生同士。妻は最初の読者。毎日の作品に微苦笑したり、それってエッセイだ・・と辛らつな批評をする。二人で寺参りをした時、祈願の札に「病気平癒」と書けといった夫に、妻は「文運長久」と記したこと、また葬式には「作家眉村卓夫人・村上悦子」にしてほしいと言ったエピソード・・。
    共に歩む深い愛につながれた同士愛にこころ癒される。最後の作品の最後
    「いかがでしたか?長い間、ありがとうございました。また一緒に暮らしましょう。」であった。

  • 「なぞの転校生」や「ねらわれた学園」の作者である眉村卓さんの実話。
    某テレビ番組で、心温まるエピソードとして紹介されていた。
    奥さんが亡くなった日の最後の原稿はとても感動した。ここまで愛されているなんてうらやましいです。

    1778篇の話は一部だったが、申し訳ないけどちょっと物足りない。ショートショートというと、星新一のような落ちがはっきりしているのが好きなので。
    でも、最後の原稿を読むだけでも価値があると思う。

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