野垂れ死に (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101144

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    天才棋士と騒がれる一方、ギャンブルで作った借金は億単位、正妻と子供のいる自宅には三年間も帰らず愛人の所に入り浸り、酒での乱行も数知れず。
    そんな秀行さんも齢八〇を超えた。
    とっくに博打場でくたばっているはずが、死神にも見放されたらしい。
    三度のガンを患うも、みな克服してしまう。
    「こんなに長く生かしやがって」憎まれ口をききながら、今日も競輪場に通う―。
    無頼派勝負師が語る痛快なるその半生。

    [ 目次 ]
    第1章 死―くたばり損ない
    第2章 金―博打三昧
    第3章 酒―繊細磊落
    第4章 芸―無悟の悟
    第5章 人―〓(き)然独存
    第6章 血―父親失格
    第7章 絆―内でも外でも、女性は平等

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    [ 参考となる書評 ]

  • 少し大人しめにしているところもあるが、
    破天荒ぶりの一端はうかがえる。
    碁に対して随分マジメだったんだなぁというのが
    よく分かる。繊細が故にアル中になる。
    競輪への思い入れもすごい。

    こういう人は好きにさせるしかない。
    生き様を、他人として楽しむ。

  • こんな人は近くにいてほしくないと思うが、しかしこの人のまわりはたくさんの人でにぎわっている。欠点を帳消しにするほどの魅力があったのだろう。
    確かに野垂れ死んでも不思議ではない生き方だが、そうはならないところが人生の摩訶不思議なところ、真似してはいけないよ。

  • 2010年2月4日(木)に読んだ。

  • 飲む・打つ・買うの放蕩人生。でも生かされていることを著者は意識しているようです。

  • 「勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年」と合わせて読むと良いです。

  • 本の著者も、本の内容も、どちらもスゴイの一語です。

  • 藤沢秀行―――。まさしくカリスマですな。。。
    囲碁なんぞ全く知らない、どころか何する人か、どこの誰なのかすらしらなかったのに一目見ただけで惹き込まれてしまった。
    見るからにオーラが漂う、升田幸三、志ん生クラスのカリスマだろーね。

  • 自分は碁を全く知らないので、藤沢氏のことも知らなかったわけですが、ただただ、痛快の一言に尽きると思います。
    博打、女、酒、というコンボで乱行をしながらも、碁や、人に対する突き抜けて透き通った見方。天才という言葉がふさわしい方は、やっぱりカッコイイのです。
    なんというか、大人物が大人物然として「俺の生き方すごいでしょ? ちょっとすごすぎる点もあるけどねwwwwww」と語った半生を、最後には「やっぱり女房にはかなわないよ」で閉められると、たまらないものがありますな。
    非常におすすめ。

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