虎屋 和菓子と歩んだ五百年 (新潮新書 132)

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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106101328

感想・レビュー・書評

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  • 500年以上続く老舗の歴史を網羅的に綴った一冊。芯を保ちつつも、常に時代に合わせて経営体系を変えてきた柔軟さを感じた。尚、歴史的人物と虎屋の関係を紹介するパートが多く、各人物について調べながら読んだ為、歴史の勉強にもなった。

  • さずがに歴史の長い和菓子屋だけあって、日本史上の有名人の名前のオンパレード。
    歴史の話が中心で、近年の虎屋についてはあまり詳しい記述はありません。

  • 2018年10月1日に虎屋赤坂本店が改装OPENすると聞いて、この本を思い出す。
    同じ和菓子の世界にいる者として、同業の先輩達が築いてきたもの(お客様との信頼や業界の地位)を再確認できる大事な本。

    天皇や公家、文化人や財閥まで、商売の華やかさに驚かされるが、
    何と言っても虎屋さんの凄さは、”続けてきたこと”だと思う。
    江戸時代の終焉、幾度の戦争、震災に加え、御用差し止めや御用代金の回収不能。
    荒波が何度となく商売を襲ったはずだが、長く続けてこられた要因は何か。

    それは御菓子へのこだわり、そしてお客様への丁寧さだと思う。
    鼻が高くなってしまいそうな立ち位置で、これを続けて来られるというのは凄い。
    客がそれらを肌で感じさせられるため、高いお金を出しても虎屋の羊羹をお使いものに選ぶのだと思う。

    利益至上主義を感じやすい世の中だが、それとは一線を画す存在。
    その虎屋さんと共に、皆で守っていかないといけないのが”和菓子”。
    新感覚、変革も必要だと思うが、御菓子へのこだわり、そしてお客様への丁寧さは忘れずやっていきたい。
    たまにこの本に立ち返り、虎屋さんの爪の垢を飲ませて貰おう。

  • 公家、武家、文化人から一般人まで。500年に渡って愛される虎屋と、そのお得意さんたちの歴史。
    読書家の社長が、様々な文献やら、虎屋内の資料を読み込んで書かれてるし、歴史上有名な人が、どんなときにどんなお菓子を買ってたなんてことがわかると、ものすごく人間味を帯びてくる。
    とてもおもしろかった。

  • 羊羹が食べたくなる。

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