人生の鍛錬: 小林秀雄の言葉 (新潮新書 209)

制作 : 新潮社 
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102097

作品紹介・あらすじ

日本の近代批評の創始者であり、確立者でもある小林秀雄-。厳しい自己鍛錬を経て記されたその言葉は、没後二十余年の今日なお輝きを増し続け、人生の教師として読む者を導いている。人間が人間らしく、日本人が日本人らしく生きるためには、人それぞれ何を心がけ、どういう道を歩んでいくべきか。八十年の生涯の膨大な作品の中から選り抜いた、魂の言葉四百十六。

感想・レビュー・書評

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  • ぶつ切りの引用集であるため、当然のことながら文脈がわからない。気になる作品を探すのに利用すべし。人それぞれに文体があることがようやくわかってきた。

  • p.2008/4/24

  • 五反田にあり

  • vol.160 言葉で表現できないものが見えているか!?
    http://www.shirayu.com/letter/2012/000320.html

  • 自分の年齢と照らし合わせて読むのがオススメ。20代の私は小林秀雄の20代あたりのことしか理解できなかったが、年をとればその後の言葉も理解できるようになるのかもしれない。
    前後の文がわからないので全て理解するには小林秀雄の本を読まねばならない

  • 日本語なのによくわからない。でも分かり易ければいいというわけではない。わざと難しく書いているのではない。日本語で考えにくいことを考えていた面もあるし、単純な決めつけを嫌い、世の中がもっと複雑であることを言いたかったのだと思う。

  • 小林秀雄の著作から言葉をまとめたもの。真摯に仕事に向き合うことの大切さを考えさせられる。

  • 小林秀雄の著作からテーマをまとめて言葉を抜粋した本。
    自分には見えてないことが、この方には見えていたのだと文章を読めば読むほど感じた。

    気分によってどの部分を読むかを決めて読めるのが、この本のいいところ。

  • 小林秀雄はほんとにいろんな本の中で言及されていて、その中身は毀誉褒貶あるのだけれど、いずれにせよ「本読み」としては絶対に読んでいなければいけない作家の1人だとは思う。
    とはいえ、なんか僕には敷居が高い気がして、「敬して遠ざける」対象だったんだよね。
    それが、なにやら良さげな言葉を集めた「いいとこ取り」の本があるらしいではないか。こりゃ幸い、と飛びついた本。

    読後の感想。いやー、素晴らしい。
    特に若かりしときの不安な心境とか、死に向かう姿勢とかの感性は共感できるものだったし、何よりレトリックが素晴らしい。これぞ美文、という感じがするし、行間に深遠な真理が滲み出ている感じもする。やるじゃないか、小林秀雄。

    と、非常に楽しめたのだけど、留意しておくべきは「深遠な真理を語る」ことと「深遠そうな真理が語られている気がする」こととには、千里の径庭があるということ。
    本書を読んだからといって、僕は小林秀雄をそれなりにでも知っている、とはとても言えないことは理解しないといけない。

  • 小林秀雄氏の生涯の作品より、選り抜いた416の言葉が収録されている。
    年代ごとに分けられているが、特に解説などはない。
    その一文である程度完結できる内容もあるが、前後の文脈がわからないため内容が十分にわからない部分もある。
    ただ、時系列に並べることで小林秀雄の思考の流れを読み取れるのは興味深い。
    個人的には、以下の言葉が心に残った。
    「自惚れるのも絶望するのも才能を要し、その才能も学んで得なければならぬとさえ考えている。」

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