向田邦子と昭和の東京 (新潮新書 259)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 119
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102592

作品紹介・あらすじ

敗戦から昭和三十年代にかけて、急速な経済成長の中で失われた様ざまな習慣、やさしく奥深い言葉の数々、変わりゆく家族のかたち、東京の町並…それらをいとおしみ、表現し、そして体現し続けた向田邦子。様変わりした現代において、今なお高い人気を誇る作品群をひもとき、早世の天才作家が大切に守り続けたものとは何かをつづる。

感想・レビュー・書評

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  • 文章で映像が想像できる。言葉ってすごいと思わせる。邦子節。もっと彼女の世界を堪能したくなった。

  • 向田邦子さんに関する作品は、ご本人の著書はもとより関係本もかなり読んだつもりでしたが、未読の本がありました。これまた大好きな川本三郎さんの著作を見渡していて探し出した本、それが「向田邦子と昭和の東京」(2008.4)です。存命なら今年91歳の向田邦子さんの51年余の生涯を、丁寧にまとめ、語られた書です。序が「昭和の女学生」①「父母のいませし頃の懐かしい言葉」②「家族の記憶と食」③「向田家の父と昭和の父」④お嬢さん、実社会へ」⑤「家族の中の秘密と嘘」最終章が「向田邦子と東京の町」。

  • 今は消えた"ちゃぶ台"がキーワードになる。昭和4年生まれの向田邦子は、ちゃぶ台のある暮らしの中で育って来た。その暮らしがかけがえのない記憶となり、シナリオ、エッセイ、小説にその「昭和」が
    色濃く表されている。その、いわば昭和の記憶を、言葉、家族、街並みと分析し、そして映画などを材料に、「現代は何を失ったか」を丁寧に解題している。
    この本は、川本三郎で買った。向田邦子のドラマをもっと見ておけば良かった。

  • 向田邦子さん好きです。

  • 20120630 向田邦子の原点。こじつけの様な所もあるがうなづける。以外に歳だったこともわかった。読み方も変わるかも知れない。

  • 感想未記入

  • 今日のお出掛けのお供に再読。向田邦子さんは華やか外食の味ではなく季節の折々の食卓の味を丁寧に描いて、家族の記憶、家族の絆やその儚さを語っている。私も食卓の味を大事にしたい。そのうち子供達に昭和って時代はね、って語ってしまいそう。

  • [ 内容 ]
    敗戦から昭和三十年代にかけて、急速な経済成長の中で失われた様ざまな習慣、やさしく奥深い言葉の数々、変わりゆく家族のかたち、東京の町並…それらをいとおしみ、表現し、そして体現し続けた向田邦子。
    様変わりした現代において、今なお高い人気を誇る作品群をひもとき、早世の天才作家が大切に守り続けたものとは何かをつづる。

    [ 目次 ]
    序章 昭和の女学生
    第1章 父母のいませし頃の懐かしい言葉
    第2章 家族の記憶と食
    第3章 「向田家の父」と「昭和の父」
    第4章 お嬢さん、実社会へ
    第5章 家族のなかの秘密と嘘
    最終章 向田邦子と東京の町

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著者プロフィール

川本 三郎(かわもと・さぶろう):1944年、東京生まれ。新聞社勤務を経て、評論・翻訳活動に入る。訳書にカポーティ『夜の樹』『叶えられた祈り』、近著に『映画の木洩れ日』『ひとり遊びぞ我はまされる』など。

「2024年 『ザ・ロード アメリカ放浪記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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