知的余生の方法 (新潮新書 393)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103933

感想・レビュー・書評

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  • 『知的生活の方法』『続・知的生活の方法』に続く第3弾。『(続)知的生活~』の方は若干古めかしいところもあるが今でも色褪せないのに比べ、『知的余生~』の方は、内容は現代的になってはいるが、私自身がまだ「余生」と言えない時期でもあり、古めかしい感じがした。

    もう少し年老いてから読んだ方がいいかもしれないが、そのころには内容も古くなってしまうかも。

  • 1969年に書かれたものだが、研究・勉強等知的活動の方法、ひいては文章の書き方まで、先駆者的な立場で書いている。今日のIT革命によって彼の思い以上に効率化された現在の状況をどう感じでいたのか、感想を聞いてみたかった。

  • 『少にして学べば則ち壮にして為すあり、壮にして学べば則ち老いて衰へず』。老いて呆けた人生を送らないためにも壮にて何をやっておくべきかを説いた本。仕事をこなすのが学ではなく、「内発的興味」を見つけ「楽しんで」追求しておきなさいということらしい。あとは「秋」「いのち」「愛と哀」の語源から、日本人の本質として変わらないものについて英文学者らしく解説している。また年をとる前にと言わず、自分の方向性を正すために読み戻りたい本。(2011.02.12読破。)

  • 今、本当の意味での勉強をしていないと、退職後につまらない人生になりますよ、そんな人を何人も見てきました、と警告してくれています。あとはいろいろなことについて、英文学者としての経験を踏まえたエッセイです。さすがにしっかり勉強している人だなぁと常々感心し尊敬してます。

  • ベストセラー『知的生活の方法』に小生も多大に感化された。あれから34年、筆者は自分が興味を持ったものを毎日少しずつでもいいから勉強していけば蓄積が定年と同時に花開く、このような人が退職後も活躍できる人だと『知的余生の方法』を説く。知的生活に欠かせない読書には、パスカルの『パンセ』、アレクシス・カレルの『人間-この未知なるもの』を推薦するのは昔と変わらない。その一方で、持ちたくない友としてベースになる思想・信条が違う人、支払い能力が違う人、教養の差が大きい人をあげ、夜を徹して知的レベルの高い会話をできることが人生の要諦であるという語らいは楽しい。しかし、個々の主題に対して散漫な記述が多いのは残念だ。大晦日に読んだせいか、紅白歌合戦で聞く往年の大歌手の衰えた歌唱に対するのと同じ感慨を覚えた。

  • 著者が、伝えたいことは?
    知的生活を送ることは、人生を何倍も充実させる。
    IT機器や文明の利器は増えても、人間の思考や、生きることの本質は変わらない。

    自分が、興味を持ったものを、毎日毎日、少しづつでもいいから勉強するこ
    とが大切。この小さな蓄積がいずれ花開く。【内発的興味の大切さ】

    【壮にして学べば、則ち老いて衰えず。】
    壮年期は、仕事が忙しく、仕事が充実している。忙しく、仕事に打ち込んでいる為、学んでいると思い込んでしまう。 定年を迎え、自分は、ハタと何も学んでいないことに気づく。


    “食物とサプリメントの関係"は、
    インターネットの情報と読書から得る知識”に似ている。

  • 知的生活から知的余生まで指針になります。

  •  年取っても学ぶ、本を読む。
     それには賛成です。
     っていうか、早くそうなりたい。

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著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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