常識外の一手 (新潮新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106217

感想・レビュー・書評

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  • 谷川九段による自伝。

    日本将棋連盟前会長だけあって(米長九段の死去で会長就任→三浦九段の件で心身病んで辞職)、自身のこともさることながら、将棋連盟の話、コンピュータ将棋の話など色々面白かった。

    面白かったのは、棋士には勝負師、研究家、芸術家と3種類あり、それをバランスよく極めたいととか。
    ちなみに他の棋士の分析は下記の通り。

    ・大山康晴:勝負師(二枚腰)
    ・升田幸三:芸術家(新手一生)
    ・羽生善治:勝負師、研究家、芸術家
    ・森内俊之:勝負師、研究家
    ・佐藤康光:芸術家
    ・渡辺明:勝負師、研究家
    ・糸谷哲郎:勝負師(時間攻め)
    ・豊島将之:勝負師、研究家、芸術家

  • 日本将棋連盟会長となった55歳で現役棋士でもある著者が将棋と年齢について語る。最初は勝負師、次に研究家、芸術家の顔を持ってバランスよく将棋には当たると良い。基本を抑えていなければ想定外のことをコントロールできなく、勝負の世界で勝ち続けることは難しい。
    とはいえ50位になると経験を上回る衰えがきつつあり、それを乗り越えた大山さんや現役を引退したとはいえ会長として連盟を盛り上げた米長さんはすごいという話。

  • 本筋をわきまえその上で常識の外を行く。

著者プロフィール

谷川浩司(たにがわ・こうじ)
1962年4月6日生まれ  兵庫県神戸市出身
1973年 5級で若松政和八段門
1976年12月20日 四段
1984年4月1日 九段
 1983年、第41期名人戦でタイトル戦初登場にして名人位を獲得。21歳の名人は史上最年少記録。1997年、第55期名人戦で通算5期獲得で「十七世名人」の資格を得る。2002年、通算1000勝(特別将棋栄誉賞)達成。2012年12月から2017年1月まで日本将棋連盟会長。
 タイトル戦登場は57回。獲得は竜王4、名人5、王位6、王座1、棋王3、王将4、棋聖4の27期。棋戦優勝は22回。
 著書は「月下推敲」、「光速の終盤術」、「光速の寄せ」シリーズ、「光速の詰将棋」、「完全版 谷川流寄せの法則」(日本将棋連盟)など多数。

「2019年 『谷川浩司の将棋 振り飛車篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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