個人を幸福にしない日本の組織 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106569

感想・レビュー・書評

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  • 新聞の書評を見かけて手に取った本

    タイトルから、何かしらマネジメントについて役立つ気付きが得られればと期待してたが、得るものはなく。
    純粋に日本の組織文化を語ってました。

    なぜ国民的美少女コンテストのグランプリは活躍しないか、という仮説は興味深かった。

  • 著者の言う通りだと思います。にしても日本の組織は変わらない、変わらないという力が強力に働く。なんでだろう。

  • 分析・目の付けどころは面白いけど、結論はいまいち、新たな発見はなかった。

  • なんか今さらって感じのテーマだが
    今だからというのもあるのかな?

    新しいなと思ったのは
    P92
    厳選された人材は伸びない

    「選んでもハズレる」時代
    そして「選んだらハズレる」時代へ

    避けられない既視感

    P174
    PTAと町内会は、なぜこれほど似るのか

    P157
    「個性あるまちづくり」が住民の
    個性を奪う

    P125
    そもそも努力が成果に直結するのはほんとうによいことなのか。
    「努力が必ず報われる」という受験の常識は、一般社会の常識とかなりかけ離れている。あらかじめ正解が用意されていない一般社会では、努力と成果の結びつきはそれほど強くない。いくら努力しても生まれつき能力がなければ成功しないことが多いし、必要とされる能力もきわめて多様かつ複雑である。また結果は運に左右されることも多い。その意味で社会は理不尽だ。私たちはそうした理不尽の中で生きているのである。世の中にはその理不尽さを嘆く人も少なくない。
    けれども冷静に考えてみれば、その理不尽な部分が残っているからこそ人々が幸せに暮らせるし、社会も正常に保たれているのではなかろうか。

  • 現状の事象の指摘は十分なされておりそれが本書の魅力かもしれないのだが、著者の示す処方箋が具体化するには、かなり厳しい印象を持った。全般的に記述・説明を裏付けるエビデンスが不十分。大学入試における抽選の違和感は大きい。アイディアのみの提示で議論が足りない。

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著者プロフィール

同志社大学政策学部教授

「2022年 『何もしないほうが得な日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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