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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106106705
感想・レビュー・書評
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読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。
2017.12.31作成詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古代、中世、近世、近代と時代ごとに国家、官僚の制度がどんな形を取り、どんな序列や格差があったのか、を時代性と共に読み明かしていく。官僚の成立・確立、権力構造もこれが密接に関与しているのだ。新たな視点の日本史である。これらの形が現代の正規・非正規雇用の格差固定まで共通した構造の部分があるという分析。律令時代から近現代に至るまで、「位」という考え方が有ったり、「参議」も平安時代からあるということは興味深い。鎌倉・室町・江戸幕府、また織田・豊臣時代を通じて、朝廷の左右大臣・位の重要性があった(信長は左大臣を蹴ったが!)ということも、あまり知られていないが重要なポイントだったのだ。「位に叙せられる」という言葉は、私達の認識の底にも残っているということか。しかし、現代の格差とは建前は格差がなくても、経済的な格差が拡大し、新たな格差社会に向かいつつあるということだが、時元が異なる印象があり、結語は迫力を欠くように感じる。