太宰治 新潮日本文学アルバム〈19〉

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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106206191

感想・レビュー・書評

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  • 「新潮日本文学アルバム№19 太宰治」、1983.9発行。私にとって、太宰治の印象は: ①いつまでも人気のある作家 ②県内長者番付4位の津島家の坊ちゃん ③何度も心中、そして山崎富栄と情死。明治42.6.19~昭和23.6.19。太宰治と三島由紀夫、正反対の生き方の様に見えますが、案外共通部分が多かったのではと推察しています。「津軽」「斜陽」「人間失格」は読了しています。
     「生まれてすみません」「富士には月見草がよく似合ふ」「面白くない小説は読まなくていいんです」 明治42年6月19日、青森県長者番付4位の津島家、約600坪の大邸宅に生まれた太宰治(本名津島修治)。昭和21年秋の「銀座ルパン」での写真、昭和22年3月「三鷹の陸橋」の写真が有名です。三鷹陸橋は老朽化し解体と保存の話が出てるそうです。同棲、心中、愛人・・・。妻以外の多くの女性たち。晩年を共に過ごしたのは山崎富栄。昭和23年6月13日、玉川上水に入水。二人の遺体が発見された6月19日が桜桃忌。

  •  東洋の文人墨客の末流なのか、太宰治も絵が達者だ。50〜51頁に紹介された同人誌の表紙デザインなど、その道に進んでも名を為したことだろう。
     ずいぶん遅くに『人間失格』を読んで、主人公が漫画家になるから驚いた。知っていたら、もう少し早く手を出していたはず。画家として将来を嘱望された大庭葉蔵がよりによって「漫」画家に身を落とすことで、その堕落と淪落を際立たせる狙いか。アーティストならぬコミック・アーティスト。一つのマイ・コメデアン。

  • 再読。数ある太宰のグラビア(?)集でも完成度が高くて読み応えがある。写真だけではなく日記やメモ、刊行当時の本の装丁まで載っていて資料的にも充実している。津島家の人々の写真も載っているが太宰はお母様にそっくりですね。学生時代の百面相を連写した写真とかおもしろい。井伏さんとの半裸入浴シーンもあり。太宰は「盲腸手術の痕が目立つ!」と激怒したらしいが怒るポイントはそこなのか。綺麗な裸ならいいの?どこの女優?さすが元祖虫歯ポーズの男である。私がお気に入りの写真はトンビを着た全写真と縁側で新聞を読んでくつろぐ写真だ。

  • 誠実に生きたいものです。今までもいくつか関連本を読んできましたが、さすがアルバムと謳っているだけありますね。途中当たりのカラーがまた良い。太宰の才能がまた一つ伝わってくる一冊です。素晴らしいの一言に尽きます。

  • 太宰治に関する写真・自筆原稿・書簡など。川端康成に自分を芥川賞に推薦してくれるよう懇願する筆書きの必死な手紙。極めてみっともなく、それが人間として愛おしい。

  • 写真がいい。

  • 太宰治写真集。

  • 19/40

  • 人物像に関しては、生い立ちが作品に影響している部分はあるのだろうが、基本的にはただの女好きで、死にたがりなだけという印象。写真が多くて理解はしやすい、

  • コンパクトにまとまっているので読みやすい。とりあえず太宰のことを知りたいのなら便利。写真も豊富。
    あんまり深くはないかも。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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