ほじゅどー(旧あお)さんの感想
2022年1月20日
戦後、日本は映画立国であったという設定のSF。映画俳優(美藝公)を頂点とし、映画監督、脚本家達は国の重要人物。新聞の一面は経済ではなく芸能ニュース。経済・金儲けよりも芸能・文化を大事にする国。後半で、もしも日本が経済立国だったら、、、それは陰惨な日本になっていただろう、、、と登場人物達が悪夢を語りはじめる。この本が書かれたのは1980年。まさに経済を優先して文化的に空洞化した今の日本の状況を読み当てているのは流石。
小説家 「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」