宮本輝全集 第3巻

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106454035

作品紹介・あらすじ

ひたむきにテニスにうちこむ青春の群像-新設大学のテニス部員たちをとおして若さのもつ苦渋と輝きを定着した瑞々しい青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしい、こんな時代があった

  • あ〜〜良かったなあ、良かった
    青春すぎるし青すぎる、読み終わった後のこの喪失感をどうすれば良いのか分からないなあ
    コロナで大学に行けない今、共感できるところが少なすぎたけどそれでも何か刺さるものがあった

  • 自分も学生時代を思い出させてくれる内容で楽しく読めた。
    過去on airされたTVドラマも見てみたい。

  • 大学の頃、社会人の先輩に人生の一冊だから読んでみてと言われて、読んだときは何も感じず…。
    それから10年以上経って再度読み直し。

    簡単に言うと、大学時代の無駄な時間の過ごし方。
    そこから、人生とはまで。

    この本の中では、主人公はテニスに明け暮れる。
    その後の人生になんのやくにも立たないと分かっているけど、テニスに明け暮れる。
    でも、その中で人生の中でのかけがえのないものがある。

    大学の4年間。何でもできる4年間。何にもできない4年間。
    自分は、何をしてきたのか。

    しかし、この中に出てくる青年は、純過ぎる。夏子とどうなるのか。気になる。

  • 著者の追手門大学の学生時代がモデルの青春小説。主人公椎名燎平と金子、夏子、そして貝谷、佑子、安斎たちの新設大学での学生生活スタートの描写は、私自身の大学入学の4年前の情景だが、今どきの大学に置き換えても新鮮。3月末に新設大の窓口で入学手続きを迷う燎平と夏子の出会いから始まり、卒業までの4年間は、青春の匂いたっぷり。彼らの社会人生活がこれからスタート。石屋川から六甲山へドライブ道!梅田新道のビアホール、岡本の山手の高級住宅街、香櫨園テニスコート。ファンファタールの夏子は、ナイーブな可愛い面も備え、燎平との微妙な心の通い合いが胸を打つ。金子との友情もホッとする。また貝谷と安斎、燎平とポンクのテニスの死闘場面が真に迫る迫力描写。

  • 私たちと同じ大学生の四年間を丁寧に描いています。大学に通う中で知り合った友人との別れや恋などがリアルで考えさせられます。
    ぜひ、一度読んでみて下さい。

    熊本県立大学:M

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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