愛と呪い 2 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
4.17
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本棚登録 : 201
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107721570

作品紹介・あらすじ

性的虐待など、なかったかのように振る舞う家族。もし世界が終わらないなら、私が壊れてしまえばいいのだろうか。過去を「なんでもないこと」にするために、男の身体で記憶を上書きする。何度も、何度でも、汚れることが救いのような気がしていた――。裁きの下りなかった世紀末、クラスメイトに言えない放課後、そして「キレる17歳」。虚しさとともに始まったゼロ年代の絶対孤独を描く半自伝的クロニクル第2巻。共感の声、続々!

感想・レビュー・書評

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  • 宗教2世のマンガでした
    主人公が受けた性虐待に注意が置かれてストーリーは進んでいきます

    1巻では閉鎖的な学校が舞台でしたが、2巻から売春を通して社会に関わっていきます

    巻を通して男性キャラたちが伝えるメッセージである、「お前はただの世間知らずなだけ」を、クライマックスで丁寧に咀嚼します
    生きづらいといえど、話を聞いてくれるだけマシな環境だと、男達からも許されません
    我が身可愛さの性格のせいだと、男達から看破されてしまいます
    ダラダラしてる主人公のモノローグを、男達はスパッと切っていくのが爽快感があります

    話を聞いてくれる男達からすれば、主人公の悩みは食傷気味なものなのでしょう
    「特別扱いされたいだけ」と主人公が捨てられるシーンは、自立を促すものに見えました

  • 1巻はただただ異常な家庭の日常と宗教と思春期という印象だった。

    2巻はつらい。
    トラウマを払拭するために見境ないセックスに逃避するのも、普通を望みながら自分をいつまでも可哀想な存在にしておきたい無意識(と、田中に見透かされるシーン)も。
    自分の内臓を殴られてるような気持ちになった。

    田中、絶対に付き合いたくないしロクでもない男だけど真実なんだよなあ。
    慰めてもらいたいだけの、憐憫が欲しいだけの自分語りは覚えがあって耳が痛かった。

    家族、どうしたって手離しの好意を向けられないのにどれだけ嫌いが積もっても愛情が消えてくれなくて、世界が憎いのに家族を憎みきれなくて自分一人で消えてしまいたい愛子の気持ちに共感してしまって激しく落ち込んだ。

    最後、ようやく家族に本心をぶつけられた愛子が、その抑圧されきた感情がどうか報われて欲しいと思う。
    次巻が楽しみ。

  • 田中さんの存在。

  • 家族からの性的虐待がどれだけのインパクトをもって、女の子の精神を破壊したのか、男にはわからないんだ。男には。
    援交で出会ったような男には特に。
    その男も、きっと自分を大切に扱われてこなかったから。

  • 世間が狭いと甘いものに依存してしまう…

  • 凄い突き刺さる

  • 共感出来てしまうことが多々あり辛いな

    これはメンタル弱い人は読むの辛いと思う
    私は全然平気でしたが(笑)

  • 4.2

  • 女性主人公の宗教ものの漫画って、だいたい若年層でセックスセックスセックスになるのを多く見かけるんだけどさ。
    抑圧からの反動なのかね。

  • 二巻もしんどい(;´Д`A

    心の調子悪い時は読んじゃダメ

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著者プロフィール

「COMICリュウ」2011年3月号掲載『女の穴』でストーリーマンガデビュー。2011年9月に刊行された処女コミックス『女の穴』は各方面で反響を呼び、2014年に実写映画化された。「COMICリュウ」2012年5月号より『ぼくらのへんたい』連載開始。コミックス全10巻のヒット作となる。『ふつうのおんなのこにもどりたい』は【COMICリュウWEB】にて2021年3月より連載開始。現在も好評連載中。

「2023年 『ふつうのおんなのこにもどりたい(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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