- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120027048
作品紹介・あらすじ
世界的ピアニスト、ライダーはヨーロッパのとある「町」に降り立つ。「町」は精神的な危機に瀕しており、市民たちは危機克服の望みを演奏会「木曜の夕べ」の成功にかけていた。「町」を蘇生させる重責を担わされたライダーに市民がもちかける相談とは…。イシグロが冒険的手法を駆使して現代の苦悩に取り組んだ異色問題作。
感想・レビュー・書評
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淡々とした語り口はカズオ・イシグロの作品である。しかし訳者が下手なのか、くどくて面白くない。
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久しぶりの「小説」ですな。このちぐはぐさは何だと思いながら読んでいくと、わかった、夢だよな。車でずいぶん遠くへ来たはずなのに、泊まっているホテルの裏側だったってなこと、よくあるある。早く悪夢から覚めたいがためにどんどん読んじゃう。でも、また邪魔が入ってなかなか予定どおりにはいかない。もはや喜劇のようになってます。下巻は来年かあ。
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音楽家のライダー氏が、長旅を終え、夜間ホテルにチェックインするところから物語は始まる。フロント係、ホテルの支配人、ポーターと出会い、それぞれの話し相手をするなどし、また出かけなければならなかったりと落ち着かない。
読み進めていくとポーターは、嫁さんらしいゾフィーの父で有り、息子らしいボリスのおじいちゃんみたい。
なかなか、人物の相関関係が見えてこない中、新しい人物が次々に登場して、全体の流れもおかしくなってくる。
ライダー氏は、いったい何者か?という根本的なことまで怪しくなる展開。
上巻は、意味がよく分からないまま突如幕を閉じた。
次は、下巻をゆっくり読むか。 -
枠組みが掴みにくく、何が真実か分からなくて最初は読むのに苦労した。
でも読み進めるごとに、夢中になっていく。
気付いたら魅了されてた、って感じ。 -
次に何が起きるかわからないし、思ったように展開することは何一つないという一言でいうと不条理な世界なのだけれど、これが今後どのような物語に収斂していくのかが気になります。面白い。
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圧倒的な筆力。
詳細は下巻で。 -
カフカの『城』と何が違うの?というのが上巻の感想。
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記憶
踏み出せない人
取り返しのつかなさ -
難しかった~。最初はかなり戸惑いました。場面がグイングイン飛ばされていくのでついて行くのに精一杯でした。どういうパラレルワールドなのか全然把握できなくて、ホント読むのに頭使いました。でも、なぜか先が気になって読み進んでしまう不思議な魅力がありました。このあとどうなっていくのか・・・。