ラストオーダー

著者 : グレアム・スウィフト 真野泰

• 中央公論新社 (1997年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

現代イギリス文学界の旗手が描く過ぎた日々の記憶と、現在が行きかう濃密な作品世界-'96年度ブッカー賞受賞作。亡き友の最後の願いを叶えるため、四人の男は海へ向かう。挫かれた夢、嫉妬や裏切り、そして美しい思い出…とむらいのドライブが進むにつれ明らかになる、それぞれの人生と関係。

感想・レビュー・書評

[なーさんの感想 · 2015年3月2日]

「ウォーターランド」とはかなり世界が違います。階層かな？
語り手がどんどん変わる構成といい、話の中心が「お弔い」であることといい、フォークナー「死の床に横たわりて」を彷彿とさせます。全体のトーンはフォークナーっていうよりサローヤンって感じかな？舞台はイギリスなんですが。

マンチェスター大聖堂へ徒歩で近づくところで、ふいに見えなくなるって描写が「そうそう、大きい教会ってこういうことあるある」って思いました。

まあ、篠田節子「レクイエム」と違って、灰なら腕より可愛げあるかなあ。。。

[はぐれメタル式さんの感想 · 2006年12月24日]

『ウォーターランド』が印象的だったので。重い一撃。<BR>
[06.11.07]＜t市