京都・バリ島車椅子往来

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  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120029387

感想・レビュー・書評

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  • 日々の選択が消極的で保守的だと出合いが少ないから
    人生が小さくて成長して発見する楽しみも少なくなる
    逆に積極的に冒険すれば相乗効果で飛躍的に出合いが増える

    大村さんもチャンスを逃さず拾って自分の人生を楽しんだらしい
    少々勝手気ままでも可愛ければ納得が起こってゆるされる
    なかなか生命力もあったようで
    ビンタンバリ」と言う食堂を経営し
    バリ島に8ヶ月桜ともみじの京都に4ヶ月暮らす老後を計画したらしい

    私も戦後の3歳ごろ本能寺の借家で暮らしたことがあって
    多分ご近所同士だったのだと思う
    母も井戸端や炊事場でご一緒していたかも知れない

  • 京都の随想家大村しげさんは、還暦を過ぎてバリ島に嵌まる。十数回目のバリ訪問中脳梗塞に倒れ、その後は京都とバリを車椅子のまま往復する生活を選ぶ。お手伝いのアユとのコテージ生活はシンプルで爽やか。バリでは醤油のことをケチャップと呼ぶ。いわゆるケチャップはケチャップトマトという。ロブスターのおかゆさんおいしそう。バリの食生活の豊かさは魅力的。車椅子生活になり自分の老いと確実なボケを意識しつつも好奇心旺盛、最後まで自分らしく生きる素晴らしさを教えてくれる。

  • 京都の随筆家、大村しげさんの最後の書き下ろし。京都が好きでもう20年ほど前から
    大村さんの本を読んでいる。大切な1冊になった。

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著者プロフィール

随筆家、料理研究家。1918年、京都生まれ。64年に秋山十三子、平山千鶴と朝日新聞京都版にて連載「おばんざい」を開始。以来、料理、工芸など京の文化を京言葉で書き残し、テレビ等でも活躍。99年逝去。

「2020年 『おばんざい 秋と冬 京の台所歳時記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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