REVERSE

著者 :
  • 中央公論新社
3.32
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本棚登録 : 880
感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120038600

感想・レビュー・書評

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  • 賛否両論あるが、好きな作品の一つだなぁ。
    面白くてサクサク読めた。

  • お互いに性別を偽ってSNSで出会った男女が
    それぞれの仕事や恋愛の相談や報告をしているうちに
    次第に心を通じ合わせてゆく話

    ありそうでなかったこの切り口がおもしろい
    流れとしてはベタだけど、実際に読んでみると意外と悪くない
    働きマンとはまた少し違った、働く女性が見れました

    ネット上では性別なんて関係なくて、それが故に現実世界よりも
    心と心でつながっていく出会いがあるのかもしれない

    どうやら装丁やフォントにこだわりがあるらしいです
    そういう細かいエピソードがある本作りするとこは好きだなぁ

  • すてきな恋愛だ

  • 丹野千晶は、ネット上では、「アキヒト」と名乗っている。そして、お気に入りの相手は、「キリコ」。
     ファッション関係の輸入商社に勤める千晶は、仕事の疲れを、「キリコ」とのメール交換の中で癒されている。

     そんな「アキヒト」と「キリコ」の一人称の生活が交互に紹介されるのだが、実は、「キリコ」は、大久保秀紀という、ネット企業に勤める男性なのである。

     お互い、相手を認め合うのだが、違う性として、相手を認識している。しかし、どうしてもネット上では収まらなくなって、とうとう会うということになってしまう。
     そして、お互いに友人を代わりに生かせるのだが…。
     
     面白いのは、千晶も秀紀も、異性に対して、偏見をもっていないと思い込んでいたのだが、この「事件(?)」を通して、その間違いに気がつくところだ。

     実際に何十年もひとつの性で生きていると、「男は…」「女は…」というつまらないカテゴリーを自然と身につけてしまうのである。

     男でも女でもなく、ひとりの人間として、相手に認められること、受け入れられること、は難しいことなのです。

  • 同じ時間が二人の視点から繰り返されて進んでいきます。それぞれ少しづつ進んで行くので、サクサク読めて楽しい。
    ネットの世界で性別を偽った同士の恋愛は、十分有り得るような気がするけれど、どうすればいいのか最善の方法がなかなか見つけられない。
    ワクワクして、早く続きが読みたくて、すぐ引き込まれました。終わりは少しあっけなかった気もするけれど、結論が出て良かった。面白かった。

  • ネットおなべ・・・
    やってみようかな~なんて思ってしまった 笑

    いつもみたく深い話じゃないし
    スルスルと読み進められる感じ

    揺れる心の内を、男と女の視点で語られるのが良かった

    千晶が
    いつもはクレンジングクリームで化粧を落とすのに対し
    疲れて帰ってきた深夜にクレンジングオイルで簡単に済ませた描写
    これリアルすぎひん?

  • ちょっと軽めの恋愛小説。
    ありえない展開と、そんなに簡単にいくのか?という結末。
    話の筋立てはわかりやすいくて、どっちかというと陳腐。

    でもでも、読ませてくれるんです。
    それはなぜなのか?
    やっぱり、やり取りされているメールの1文1文が心を打つんですよね。

  • 一気に読めた恋愛小説だった。

    ネット恋愛って、相手の容姿が見えないからこそ、
    ココロが通じるように、純粋につながるのかもしれない。

    石田さんの作品の中で、特に上位ランクです!

  • SNSで知り合った、独身の男女。
    だが、お互いに性別を偽ってメール交換していた。
    今時、ありえるお話。
    身近に感じた。
    ストーリーの展開も良くすらすら読めた。
    シチズン・オブ・フリーダムのジーンズ穿いてみたいと思った。
    '11.07.31読書完了

  • 読みやすく、同年代の女性が主人公ということもあり
    共感する部分が多くありました

    あー、そういえば、すっかり恋愛の仕方わすれたなぁ

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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