エチュード

著者 : 今野敏

• 中央公論新社 (2010年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[narachan999さんの感想 · 2022年5月1日]

渋谷・新宿で発生した連続通り魔殺人事件。なぜか誤認逮捕が繰り返される事態を解明すべく警察庁から送り込まれたのは、心理調査官・藤森紗英だった。苦手な美人と組まされる羽目になった碓氷警部補は戸惑うが、紗英の助言によって、巧妙な「犯人すり替え」のトリックが潜んでいることがわかる。はたしてこの異色コンビは真犯人を探し出し、惨事を食い止めることができるのか。警察小説の第一人者が贈る「碓氷弘一シリーズ」第四弾。

[ijyuinmihideさんの感想 · 2018年9月15日]

今野敏氏の作品では、なかなか珍しいシリーズだ。警察庁の心理調査官の藤崎紗英と警視庁捜査一課の碓氷弘一が活躍するシリーズ第一弾。人間の心理を利用した公衆面前でのトリック殺人をどうやって見破るか？というか、殆どこれは不可能だろう。そして藤崎のプロファイリングで犯人像を「挫折した元音楽家」とまで予測するのも不可能だと思うが、マアーそれが、このシリーズの特徴なので、面白い。

[KOROPPYさんの感想 · 2011年10月9日]

不可解な事件の謎が魅力的で、冒頭から物語に引き込まれる。
心理調査官というアプローチも、珍しくて面白い。
読後感は、爽やか。
主人公の碓氷は、他にも登場する作品があるよう。
探してみたい。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-7f43.html

[Maoさんの感想 · 2010年12月29日]

心理調査官と組んで連続殺傷犯を追いつめていく刑事の物語。さらっと面白く読めました。

[chifuyukさんの感想 · 2023年1月12日]

碓氷弘一シリーズの4作目で、この人は直接的な主人公じゃなんだって云うのがようやく理解できてきた。この作品の主役は心理捜捜査官の藤森紗英。ちょっと都合よ過ぎる気もするが巧妙な犯人のトリックを暴き、的確なプロファイリングで犯人を絞っていく。なかなか面白かった。5年半前にテレ朝系の2時間ドラマになってるのね。知らなかった。ユースケに相武紗季か、なるほど

[643096さんの感想 · 2022年4月13日]

一気に読み終えました
面白かった！！
碓氷さんが、フツーでよりいい

[リンさんの感想 · 2021年9月28日]

紗英さんと碓氷さんのコンビが絶品。あっという間に読みました。犯人の住所が以前私の住所だったから、びっくりした！これも、偶然でうれしい！

[ひまわりめろんさんの感想 · 2021年5月17日]

こんなアプローチもあるんだな
今野さん奥が深い
めちゃめちゃ面白かった
今野作品もっともっと読まねば！の夜

[osawatさんの感想 · 2019年9月2日]

ふむ

[tanokurasさんの感想 · 2017年12月30日]

色々なシリーズを書いている作者ですが、この作品もシリーズ。でも、内容は完結しているので一冊で読めます。渋谷の繁華街で包丁を振り回し、無差別に殺傷するという事件が発生した。通行人がしがみついたお陰で逮捕できた容疑者は、「自分はやっていない」と言い張る。そして、しがみついた通行人は消えていた。事件はこれで解決したかと思ったが、また別の場所で全く同じ事件が起き、警視庁捜査一課の碓氷は連続殺人ではと疑いを持つ。そして、心理分析官の女性と組んで、事件に挑む。２時間サスペンスを読むようなスピード感でした。

著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」