- Amazon.co.jp ・本 (774ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120042577
作品紹介・あらすじ
「世界の驚異」か?「反キリスト」か?「秘められたドイツ」を開示する超問題作。中世ヨーロッパに君臨した魁偉な神聖ローマ皇帝の生涯と思想像を圧倒的な学殖と情熱をもって描ききり、空前の熱狂と論争を巻き起こした記念碑的評伝。本邦初訳。詳細論争資料併載。
感想・レビュー・書評
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シュタウフェン朝の皇帝フリードリヒ二世の生涯を圧倒的な分量で描き出す大著。シチリア王国の統治システムの記述から、皇帝が当時の思想の中でどのような位置づけを与えられていたかまで、非常に緻密に描かれている。ダンテの帝政論と皇帝の理念の比較、英雄的君主としてのフリードリヒとナポレオンの比較など、緻密な史料考証というよりも当時の政治・文化世界を読者に具体的に理解させることに重点が置かれている。それゆえ、訳者解説に掲載されている当時の実証主義歴史学の側からの批判を見ると、好みが分かれるのも致し方ないと思うところである。とはいえ、皇帝フリードリヒがキリスト教的ローマ皇帝として世界に君臨し、その相手がローマ教皇であり、それが最終的には反キリストになる…という筋書きは非常に刺激的である。
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筆者はこれ書いてる間、いろんなことを考えながら、ホーエンシュタウフェン家の少年のことをずーっと考えていたんだろう。
と思ったら、まるで恋してるみたいだなと。
だって、ヘタな辞書より分厚い。 -
近くの図書館に入荷しそうもないが、自分で購入するには高価すぎる・・
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こういう本を読む時間があるとも思えないが、読んでみたい。