- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120043253
感想・レビュー・書評
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ネタというのは あげたりもらったりするとは知らなかった
歌丸さんの落語を生で聴いてみたいが、怪談話が多そうで…
歌丸さんが、小円遊さんと笑点でやりあっていたころはどちらも答えが上手くて本当に面白かった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015.11.14
歌丸さん伝 -
如何に人を楽しませるか, ということを考え続けている姿に, TV で観る姿よりも大きな存在感を感じた. 本書を読んでいた同時期に, 日経新聞では桂三枝さんの連載があったが, 時代の流れを意識しつつ, それに飲み込まれず, 自分のこだわりを貫いていることが, 今につながっているのだと思った
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一気読み。噺家の本は不思議とおもしろい。
序章の「記念口上」なんて、目の前で見ているようだ。二代続けての円楽師匠との関わりは彼以外にいないだろうし、紫の個性を輝かせているのは正真正銘、ツルツル、ピカピカ、歌丸師匠なのだ。ほろっとくる。なにより、一代で名前を大きくするとはこのこと。遊郭育ちなんていう、戦争前まで続いていた江戸の名残を自分が感覚として持っている人がいよいよ老境に達して、ますます、芸は磨かれていくんだなぁ。久しぶりに寄席に行きたくなった。 -
落語本には、とかく理不尽な苦労話を期待してしまうのだが、歌丸さんらしいというか、特にそれほどすごい苦労シーンは無し。
そういう苦労は歌丸さんには似合わないから、あえて割愛しているのかも知れないなとも思えるところが、歌丸さんの雰囲気というのかな。
面白かったところは、冒頭のお披露目式の口上シーンくらいか。
少々残念な一冊。