大平光代の“子育てに効く"論語

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120044045

作品紹介・あらすじ

今日から実践する「仁」のある生活、友達を選ぶ基準、叱り方からお小遣いまで-子どもの「心」を伸ばす知恵が満載。いま話題の古典を、母親の目で読んでみました。

感想・レビュー・書評

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  • ◆きっかけ
    実家近くの図書館で。帰省中読み切れなかったので、後日また借りたい。ブクログに登録する際『だからあなたも生き抜いて』の作者と知り驚く。中学時代に読んだなぁ。懐かしい。2016/8/24

    ◆感想
    帰省したので再度借りて読了。

    論語については、安岡定子さんの著作が、過分な経験談や解釈を加えずに、孔子の言葉を素直に伝えてくれるので好きだ。

    その点で比べてしまうと、本書は論語ありきというよりも、著者の経験や持論ありきで、そこに合う論語の一節を引用して、著者の意図に合うよう解釈・説明がされているような印象を受け、いまいち好きになれず。

    一度そういう目を持ってしまうと、読み進めていても「説教くさいなぁ」と感じてしまう、自分の器の小ささよ…。

    修羅場をくぐって、その中でも努力を続けてきた著者の社会に対する視線は厳しい(著作のヒットや大阪市の助役という役職を受けて、人の態度の変化や受けきれない量の依頼があり断わざるを得なかった依頼を断った時の依頼者の態度を受けて、厳しくならざるを得ないときも多かったのかも)。物腰やわらかというよりは、持論を持った堅実な堅物。そんな印象を、文章から受けた。…と偉そうに書いてみる。

    弁護士として関わった子どものことや、自身の子育てにも触れられていて、育児の先輩の一体験談として読む分には、良い。2011、2012年当時の時事にも触れられていて、色々と考え直すきっかけにもなった。
    2017/8/26

  • 育児についての本ですが大人の生き方にもあてはめられる内容だと思いました。

    内容はかなり真面目です。。身を引き締めたいときに読むとよいかと思います。

  • 先日紹介した「だから、あなたも生き抜いて」の著者が、論語を引用して子育ての心構えを説く。
    論語を子育てに生かす、というよりは、子育てのヒントを論語の中に見つける、という感じ。論語その物の解説は少ないので、論語を読みたいと思う人には物足りないと感じるかも知れない。
    しかし、子育てに関する著者の見解は適切で、また、実体験を多く用いているので、分かり易く、また引き込まれる。
    特に父親としては「お釣りを誤魔化した親」の話は肝に銘じておく必要がある。子は親の言うとおりに育つのではなく、親のするように育つ。至言、且つ怖い。

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