風に吹かれて

著者 :
  • 中央公論新社
4.06
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本棚登録 : 277
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120045295

感想・レビュー・書評

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  • ジブリ作品の裏話が読める本。
    鈴木敏夫と宮崎駿、高畑勲の出会いの話等。
    他で読んだ既知の内容もわりと多かったのがちょっと残念。

  • 渋谷陽一による、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫のインタビュアー。鈴木敏夫と鈴木敏夫を取り巻く人々が生き生きと描かれている。

    インタビューという行為はどこか聞き手がそらぞらしい。そんな先入観を気持ちよく破壊してくれる。著者は鈴木敏夫となっているが、この本は明らかに聞き手・渋谷陽一によって生み出されたひとつの世界、作品といえる。

    だから、本書は、『おじさんの自慢話をほど退屈なものはない』という定説をも覆す。自慢話上等、自分はこんなに気持ちよく自慢話を聞くことができるんだ、そんな心地よい驚きをもたらしてくれる。

    世間では、傾聴が流行っている。しかし、つまらない話を傾聴するのは簡単ではない。まずは面白い話から傾聴しよう。本書は傾聴の練習にも最適な一冊である。

  • 宮崎駿、高畑勲との映画作りの現場がよく分かる。
    「火垂るの墓」を公開当時に観たが、確かに線画だけのシーンがあったことをよく覚えている。まさか、未完成だったとは。

  • 後半のインタビュー集は両名とも楽しそうで何より。

  • 毎週毎週の締切に追われながらモノを作っている私としては
    映画みたいな、長いスパンで大勢の仲間と一緒に、
    大きなモノを動かす仕事って楽しそうだなぁ、なんて
    ワクワクしたりしました。

    それにしても宮崎・高畑はもちろんのこと
    この鈴木敏夫っていう人も、
    やっぱり天才って頭おかしいんだな…。

  • スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫へのインタビュー集。本の半分を占めるのは「風立ちぬ」公開に合わせた長時間インタビューで、これだけで250ページのボリューム。
    鈴木敏夫という人物については賛否両論、毀誉褒貶あるけれど、その語りはやたらおもしろい。ひとつのエピソードから掘り下げるようなことはしないが、宮崎駿、高畑勲という2人の天才と何十年と付き合ってきた人にしかできないエピソードに溢れている。鈴木敏夫の権力志向とか自己顕示欲の強さ、他人に対する好き嫌いの都合の良さなんてものも含めておもしろい。
    一方で、鈴木敏夫のインタビュアーとして渋谷陽一が適任だったかどうかは微妙なところ。とくにまとめに入ってからの分析は浅いというかほとんど何も言っていない。さらに肝心なところで、アニメの神様なんてものを持ち出しちゃうから、そこから先の考察の可能性もも掘り下げの可能性もなくなってしまう。良くも悪くもロッキング・オンな人だなという印象。

著者プロフィール

スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。1948年、愛知県名古屋市生まれ。
徳間書店で「アニメージュ」の編集に携わるかたわら、1985年にスタジオジブリの設立に参加、1989年からスタジオジブリ専従。以後、ほぼすべての劇場作品をプロデュースする。宮﨑駿監督による最新作『君たちはどう生きるか』(23)が、米・ゴールデン・グローブ賞のアニメーション映画賞を受賞した。「仕事道楽 新版──スタジオジブリの現場」「歳月」(ともに岩波書店)、「スタジオジブリ物語」(集英社)など、著書多数。2021年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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