読書について

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  • 中央公論新社
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本棚登録 : 998
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120045400

感想・レビュー・書評

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  • 難しい文章であっても何度も読み直すということの作業をしたいと思えた。
    先生の文章も自分には難しいので、また読み直したいです。笑

  • 美を求める心とは、モノの美しい姿を感じることです。
    という言葉から感動をいただきました。
    ここでいう姿は、私たちの考える姿よりも高次元なものだと認識していて、小林秀雄の思考の深さに畏れ入りました。

  • 小林秀雄の作品のなかでも、読みやすいと言われている『読書について』。図書館で偶然見つけて読んでみた。そしてこれは買わねば、と思ったほど付箋がつきまくった。

    他人を直に知ることこそ、実は本当に自分を知ること。
    はっきりと目覚めて物事を考えるのが人間の最上の娯楽。
    小説というのは自分のすぐ隣にある。

    などなどまさに「読書について」の至言もろもろのほか、芸術について、批評について、「カルチュア」について説いてくださっている。

    本のことが書かれた本を読むことで、また本を読みたくなる。読書の意味についてあれこれ頭をめぐらせる。ほんと、最上の娯楽だわ、とストンと心に落ちる。

  • 「文は人なり」
    これまで書いた自分の文が恥ずかしい。これまで意識せずに使っていた言葉、意識せずに聞いていた言葉について敏感に考えるようになり、日常世界が変わった。言葉はおもしろく深い。国語を学び直そうと思う。

  • 1 どんな本?
    批評の神と称される著者の読書関連のエッセイ
    集。エッセイ集自体は他にもあるが批評の神のエッ
    セイ集はこれだけでは?

    2 何で読んだの?
    (1) 読書本で評価が高いものだから。
    (2) 読書力を高める方法を知りたい。
    (3) 日々の読書が改良された状態になりたい。

    3 構 成
    180頁 1部読む事、2部書く事、3部対談
    「読書について」から始まり、対談「文化」につい
    てで終わる。

    4 著者の問題提起
    絵や曲の様な芸術が分からないと言う者がいるが
    それは単に数をこなしていないのでは?

    5 命題に至った理由
    批評家の著者に寄られる投書から

    6 著者の解
      読書も同じで量をこなす事が必須。常に一流作品
    のみを読む事。

    7 重要な語句・文
    (1) 一流作品は難解なものと知れ
    (2) 一流作品の影響を恐れるな
    (3) ある名作家を読んだらその作家の全集を読め
    (4) 小説を小説だと思って読むな。
    (5) カルチュア(耕作)(武力を用いず教化する)
    (6) 濫読

    8 感 想
    私には難しいと感じた。賢い人が読書について考
    えてる事が深いのは分かったが、文章が古くて不慣
    れな文体と漢字で読み辛かった。学のある人なら分
    かるのだろうが。
    刺さったのは赤人の詩の件。詩に何の興味もなか
    ったが、何か読んでみようかと思った。
    人に勧めるなら濫読。作家の全集を読む事。
    深く知りたい事は全集を読んだ時の気持ち。そこ
    までの作家さんまだ出会ってない。
    読書についてと言うタイトルは合って無いと思
    う。「批評について」と感じた。

    9 todo
    (1) 読書を続けてこの内容が普通に理解できる様に
    読書力を上げる。
    (2) 作家さんを探す。
    (3) 一流作品を読む

    10 問 い
    成長には?

    11 答 え
    質と量が必要

  • 2021京都外大図書館プロジェクト Library Explore Mission(L.E.M.)学生選書
    京都外大図書館所蔵情報
    資料ID:649396、請求記号:914.6||Kob

  • 批評の神様とも呼ばれる小林秀雄のエッセイ集。
    読書、美を求める心、文章の書き方などについて、気付かされることが多かった。
    「読者も又小説を読む事で、自分の力で作家の創る処に協力するのである。この協力感の自覚こそ読書のほんとうの楽しみであり、こういう楽しみを得ようと努めて読書の工夫は為すべきだと思う。」と語られていて、自分もできるだけ双方向の読書を心掛けたいと改めて思った。

  • 難しい。
    読書心得
    1.つねに第一流作品のみを読め
    2.一流作品は例外なく難解なものと知れ
    3.一流作品の影響を恐れるな
    4.若し或る名作品を択んだら彼の全集を読め
    5.小説を小説だと思って読むな
    むずかしい

  • たぶん何度も読み返すと思う。
    核心をつかれるという言葉がぴったりの本だった。
    この本との出逢いを含めて一生ものだ。
    正直まだわからないところがありすぎるので、これからの自分に期待を込める。

  • 読むことについて書かれた第一章は割と理解できたのだが、書くことについて書かれた第二章はなぞるだけになってしまったな。
    解説の木田元さんが書いてる話を読むとやっぱり、もっと早いうちに小林秀雄にもっと触れてみたかったなと思う。これから残り少ない人生だけどやってみるかな。

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著者プロフィール

小林秀雄
一九〇二(明治三五)年、東京生まれ。文芸評論家。東京帝国大学仏文科卒業。二九(昭和四)年、雑誌『改造』の懸賞評論に「様々なる意匠」が二席入選し、批評活動に入る。第二次大戦中は古典に関する随想を執筆。七七年、大作『本居宣長』(日本文学大賞)を刊行。その他の著書に『無常といふ事』『モオツァルト』『ゴッホの手紙』『近代絵画』(野間文芸賞)など。六七年、文化勲章受章。八三(昭和五八)年、死去。

「2022年 『戦争について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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