オルセーはやまわり - さっと深読み名画40~印象派の起源からポスト印象派まで~

著者 :
  • 中央公論新社
3.85
  • (3)
  • (6)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 45
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046261

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。

    7月映画館鑑賞作品『画家モリゾ マネの描いた美女 名画に隠された秘密(HP―Myリンク・4…鑑賞レビュー、Myリンク・6…公式サイトへのリンク)』

    でテーマになっていた

    〈印象派のアーティストが展示されている『オルセー美術館』〉に関しての著書。

    [芸術は、大きな、共鳴の力、癒やしの力がある]

    有地さんが記載されていた

    『このメッセージ』

    自分の中で改めて認識させられたことを、読み終わった際、肌で実感するぐらいでした。

    白黒での実際の絵画を添えながら

    『1作品・1作品の中に込められた背景(歴史観・複雑な家族関係等)』を踏まえ、有地さんの趣深い『視点』を交えつつ、様々な文献を土台にしながら、丁寧に、簡潔にまとめていました。

    フランスの画家たちも、日本文化に『視点』を『しっかり持ちつつ』、上手く作品の中で取り入れている『姿勢』が鮮明に伝わっていたこと。

    〈浮世絵、日本美術、着物、睡蓮…〉といった風に。

    同時に、何だか、天皇の料理番を彷彿させるかのようでもあり…

    〈フランス編で映っていた『セーヌ川沿いの写真』〉も。

    私自身もかつて、何かしらで目にした作品も。

    『落穂拾い』『日傘の女』

    実際、この美術館に行った錯覚に陥るぐらいに、一枚一枚に込められた

    『派の歴史の変化と共に進んでいく「それぞれの絵画作品の世界観」』と共に

    しんみり、自然と流れ落ちていくかのような

    〈印象派を取り囲む、様々な絵画の物語の数々〉

    快く、心静かに楽しむことができました。

著者プロフィール

■有地 京子(アリチ キョウコ)
早稲田大学を卒業後、フランスに語学留学。本職は画商。
フランスパリの伝統あるオークションハウスで、長年実践で磨いた目による斬新な角度からのわかりやすい名画解説が特徴。
モットーは「名画を理解するには背景が一番大切」。名画の背景の面白い歴史や画家のドラマに焦点を当てるように心がけている。
現在JR東日本大人の休日趣味の回、三越カルチャーサロン、リビングカルチャー倶楽部、日経カルチャー、三越バス旅倶楽部などの講師を務める。

「2020年 『マンガでわかるロンドン・ナショナル・ギャラリーの見かた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

有地京子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×