オルセーはやまわり - さっと深読み名画40~印象派の起源からポスト印象派まで~
- 中央公論新社 (2014年6月24日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120046261
感想・レビュー・書評
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【最終レビュー】
図書館貸出。
7月映画館鑑賞作品『画家モリゾ マネの描いた美女 名画に隠された秘密(HP―Myリンク・4…鑑賞レビュー、Myリンク・6…公式サイトへのリンク)』
でテーマになっていた
〈印象派のアーティストが展示されている『オルセー美術館』〉に関しての著書。
[芸術は、大きな、共鳴の力、癒やしの力がある]
有地さんが記載されていた
『このメッセージ』
自分の中で改めて認識させられたことを、読み終わった際、肌で実感するぐらいでした。
白黒での実際の絵画を添えながら
『1作品・1作品の中に込められた背景(歴史観・複雑な家族関係等)』を踏まえ、有地さんの趣深い『視点』を交えつつ、様々な文献を土台にしながら、丁寧に、簡潔にまとめていました。
フランスの画家たちも、日本文化に『視点』を『しっかり持ちつつ』、上手く作品の中で取り入れている『姿勢』が鮮明に伝わっていたこと。
〈浮世絵、日本美術、着物、睡蓮…〉といった風に。
同時に、何だか、天皇の料理番を彷彿させるかのようでもあり…
〈フランス編で映っていた『セーヌ川沿いの写真』〉も。
私自身もかつて、何かしらで目にした作品も。
『落穂拾い』『日傘の女』
実際、この美術館に行った錯覚に陥るぐらいに、一枚一枚に込められた
『派の歴史の変化と共に進んでいく「それぞれの絵画作品の世界観」』と共に
しんみり、自然と流れ落ちていくかのような
〈印象派を取り囲む、様々な絵画の物語の数々〉
快く、心静かに楽しむことができました。詳細をみるコメント0件をすべて表示