パクチーとアジア飯 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 73
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120051050

作品紹介・あらすじ

好き嫌いがキッパリ分かれるパクチーの爆発的なブームとともにいま日本には第二のアジア飯ブームが到来している。ガパオ、パッタイ、カオマンガイ……。いつから日本人はこれほどまでにスパイスとハーブの香りの虜になったのか。のびゆくアジア、どこか懐かしいアジアを愛し、旅し、食べ歩いているすべてのニッポン女子に贈る。アジア飯の魅力の源泉をさぐる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • (著者がエピローグで書いていることから)
    まさに、「アジア飯の日本史」的な1冊です。
    雑誌、レシピ本などから推察がされています。
    読み終わったら、ついアジア飯を食べたくなる(作りたくなる)こと間違いなし…

  • 作者ならではの真面目な料理(グルメ)本であり、
    労を惜しまず文献を漁り取材を重ねて、パクチーを皮切りに日本に定着しつつあるアジア飯の来し方と行く末を辿る一冊。明治時代のカレーライスから現在の南インド料理と大阪スパイスカレーのブームに至る章が特におもしろかった。和洋中とひと括りにされていて今さら感のある中華料理をアジア飯なる観点から定義し直している章も興味深かった。

  • 2021年4月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00541755

  •  もちろん戦争は今もあるし内戦もテロもある。世界は常に危険にさらされている。しかし、少なくとも私たちは食を通じて、行ったことがない外国に思いを馳せることができる。移民の人たちと一緒に暮らしていくことができる。
    (P.244)

  • パクチーを切り口に、日本におけるアジア飯について紹介している一冊。日本でパクチーがブームになった経緯を紹介するだけでなく、タイ飯、中華料理などが日本に広まった過程を、移民、日本人の食文化の変化などを含めて紹介している。
    タイトルに惹かれて購入も、文化史的な内容にいい意味で裏切られる。個人的にはベトナム料理のミレイ(蒲田)など、かつて食べ歩きで巡ったお店の知らなかった一面を知ることができたのは興味深かった。

  • パクチーの爆発的な人気とアジア飯の魅力の謎に迫る一冊。アジアを愛するすべてのニッポン女子に贈ります!

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著者プロフィール

作家・生活史研究家。1968年兵庫県生まれ。食のトレンドと生活史、ジェンダー、写真などのジャンルで執筆。
著書に『日本外食全史』『家事は大変って気づきましたか?』(以上、亜紀書房)、『ラクしておいしい令和のごはん革命』(主婦の友社)、『昭和育ちのおいしい記憶』『うちのご飯の60年 祖母・母・娘の食卓』『「和食」って何?』『昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年』(以上、筑摩書房)、『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』(幻冬舎)、『料理は女の義務ですか』『小林カツ代と栗原はるみ』(以上、新潮社)、『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』(NHK出版)など。

「2023年 『大胆推理! ケンミン食のなぜ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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