戦場の素顔-アジャンクール、ワーテルロー、ソンム川の戦い (単行本)
- 中央公論新社 (2018年9月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (621ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120051180
作品紹介・あらすじ
英語圏で最多の読者数を誇る軍事史家の代表作、ついに翻訳!
戦争の世界史を、弓矢と刀槍の時代、マスケット単発銃の時代、ライフル銃と機関銃の時代の三時代に区分し、それぞれを代表する会戦として、英仏百年戦争のアジャンクール(1415年)、ナポレオン戦争のワーテルロー(1815年)、第一次世界大戦のソンム川(1916年)の3つの会戦をとりあげる。
矢玉の飛び交え戦場で、生身の人間としての兵士は、どのような経験をし、どうふるまうのか。現場の兵士の視点から実況を生き生きと描き出したその臨場感、再現度は圧倒的である。さらに会戦が時代を経るにしたがって時間的、空間的に拡大することを指摘、今後、勝敗の帰趨を決めるような会戦が行われうるのかについて懐疑を示し、決戦主義に警鐘を鳴らす。
感想・レビュー・書評
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戦場の素顔
第1章 とおい昔の不仕合わせなことども
生兵法はけがのもと
軍事史は将校教育において何の役に立つか
軍事史のどこがいけないか
「戦記文体」
「戦場で敵を殺すのは殺人ではない?」
軍事史の歴史
叙述の仕方の伝統
裁判に勝つのか、真相を究明するのか?
第2章 アジャンクール、1415年10月25日
そのキャンペーン
会戦
弓兵・対・歩兵および騎兵
騎兵・対・歩兵
歩兵・対・歩兵
捕虜の殺害
負傷者たち
交戦意志
第3章 ワーテルロー、1815年6月18日
そのキャンペーン
個々人の視角
会戦の物理的環境
交戦の諸カテゴリー
一騎打ち
騎兵・対・騎兵
騎兵・対・砲兵
騎兵・対・歩兵
砲兵・対・歩兵
歩兵・対・歩兵
秩序崩壊
その直後
負傷者たち
第4章 ソンム川、1916年7月1日
戦場
作戦計画
攻撃準備
イギリス海外派遣軍
戦術
砲撃
最後の事前準備
会戦
歩兵・対・機関銃手
歩兵・対・歩兵
中間地帯の反対側から何が見えたか
負傷者たち
交戦意志
記憶に刻まれたもの
第5章 会戦の未来
移動する戦場
会戦の本性
会戦の趨勢
戦争の非人道的な素顔
会戦の廃止
Jonathan Cape「The Face of Battle: A Study of Agincourt, Waterloo, and the Somme」 1976年
訳者あとがき 高橋均
1 キーガンの生涯と著作
2 キーガン軍事史の方法
3 「会戦は自分自身を廃止したか」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
百年戦争、ナポレオン戦争、第一次大戦の3つの会戦を圧倒的臨場感で再現、比較。英米で最多の読者数を誇る軍事史家の代表作、翻訳!