チャンバラ (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 85
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120056567

作品紹介・あらすじ

有馬喜兵衛、吉岡一門、宍戸某、そして佐々木小次郎。さらには――。
最後の難敵との死闘を終えた宮本武蔵は吐き捨てた。今日まで剣に生きてきて、兵法というほどのものではないな。ただのチャンバラにすぎん……。
直木賞作家の手で鮮やかに蘇る、数多の強敵との名勝負! 「剣聖」とも称される二刀流の達人が、激闘の果てに辿り着いた境地とは?

感想・レビュー・書評

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  • 剣豪宮本武蔵の半生を描いた作品。剣のためなら師弟であろうと血縁だろうと関係なし。シビアな世界です。一刀一刀の太刀筋が見えるようなシーンに引き込まれてページをめくってしまいました。個人的には、吉岡一門との戦いが好きでした。

  • 久々の佐藤賢一だったけど、相変わらず良い文章。
    武蔵が到達する境地も、また面白い!

  • 宮本武蔵を描いた歴史小説。

    佐藤賢一さんらしく、武蔵視点、独白での構成は面白いです。
    さらに、各章が決闘をメインに持ってきているのですが、相手の技を破る思考展開が目新しくて面白くて、読みなれた武蔵ものでも楽しめました。
    それにしても、対策を考えるため、危機一髪になった時に気を当てるのはずるいです。

  • 剣豪、宮本武蔵の生き様が凄まじい。渡り歩く先々で死闘を繰り広げ、刀のみならず槍や手裏剣、十手を操り、気で倒す。描写が剣術指南書の様。最後の相手は小太郎となるか…

  • 宮本武蔵は昔から二刀流や佐々木小次郎との巌流島の決戦の話と言った断面は知っているが、吉川英治の本含めて物語としては読んでいなかったので、今回が初読み。

    歴史小説なので所々作者によって作られたストーリーもあるのでしょうが、10章の話それぞれ、そして最後の因縁(その1つ前の話も2つ前の話もある意味因縁か)迄楽しく読ませて頂きました。

  • なぜ佐藤賢一がムサシを採りあげたのかわからない。
    どのキャラも薄っぺらく通りすがりのようで残念だった。
    出来の悪いマンガを読んだようで半日で読み飛ばしてしまった。

  • 司馬遼太郎版宮本武蔵みたいな時代小説。出だしの数話がかきなれないのかぎこちない。こちらもリズムを掴むまで時間がかかりました。
    書きての視点の切り替えが司馬遼太郎っぽいですが、若干書き込みすぎかもしれません。慣れると結構面白いです。萬屋錦之介・武蔵、つまり吉川英治的な書きっぷりですが、まあ楽しめました。

  • 吉岡一門、宍戸某、そして佐々木小次郎――。「剣聖」とも称される達人・宮本武蔵が対峙した、数多の強敵との名勝負が鮮やかに蘇る!

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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