人間と労働の未来: 技術進歩は何をもたらすか (中公新書 234)
- 中央公論新社 (1970年10月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121002341
感想・レビュー・書評
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佐藤郁哉が推薦していた本である。マルクスを引用しながらアメリカのオートメーションとの比較、ホーソン実験をもとにした労働の変化を語っている。
ただし、同一製品を作るという作業は、日本でもすでに奈良時代からおこなわれていて、仏像の一つの部分を大量にずっと作り続け、最後にそれをマージするのが仏師であった。また漆塗りでは、工程がいくつもいくつもに分かれていて、それが大量生産を生み出していたことは明白である。 -
(1972.04.27読了)(1972.04.13購入)
*解説目録より*
二十世紀の世界的な潮流である「合理化」「生産性向上」は、技術進歩を梃子にして巨大な文明の集積を実現する一方、労働の実質を変え、労働が人間自身にとって持つ意味を大きく揺るがしてしまった。著者は、自らの技術者としての生産現場での体験をふまえて、技術の進歩が労働をどう変質させるかをあざやかに把え、また、テーラーにはじまる能率向上運動の展開と修正の歴史をたどりつつ、システムの中の労働の動態を浮き彫りにする。これは、未来論、情報化社会論の欠落をつき、「自由な労働」をとりもどす道を追求した根底的な問題提起の書である。
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