ミュンヘンの小学生: 娘が学んだシュタイナー学校 (中公新書 416)
- 中央公論新社 (1965年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121004161
感想・レビュー・書評
-
日本でシュタイナー教育が行われるトリガーとなった1冊。息子のシュタイナー学園入学に際し、読んでみました。具体的なシュタイナー教育の内容(2年生までですが)が紹介されていることに加え、ドイツの生活習慣も垣間見ることができ、楽しく読めました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シュタイナー教育ののびのびとしたカリキュラムは、単純に羨ましいと思った
しかし私が大ベテランの教員から教わった考え方、やり方にとてもよくにていた
日本は日本のカリキュラムであると言われればその通りだけれど、やり方で子どもを伸ばせることは間違いない
その方法のひとつとして、シュタイナーの取り入れられるべきところは参考にしていきたい -
子供の発育段階を七年ごとの周期にわけ、小中高一貫で芸術を中心とした学習を旨とするシュタイナー学校の教育に触れられる一冊。
シュタイナー教育以外にも、著者の娘さんフミちゃんの通学や、お友達とその家族のふれあいを通じてミュンヘンやミュンヘンに暮らす人たちの気質を感じられるのもイイ。
著者ご夫婦ともに研究職の一環として渡航されたミュンヘン。そしてその赴任先で戸惑いつつも徐々に環境をモノにしていくフミちゃんの、家族の冒険が愛しい。
フミちゃんはどんな大人になられたんだろうか。 -
えぇ〜。この本も、まだ私
登録してなかったんだ〜☆うわぁ
日本の多くのお母さん、教育者たちが
これをきっかけにシュタイナーに目覚めちゃった本!
学者である子安さんが
一人の母親としてある様子も伺えて
何だか嬉しい。 -
(1987.05.18読了)(拝借)
娘が学んだシュタイナー学校
*解説目録より*
学者夫妻がミュンヘンに留学して、娘さんを入学させた学校のユニークな教育―最初は詰め込みをさけて、ゆったりと授業を進めて行き、ドイツで一般的な落第もさせないし、能力による選別もやらないで、障害者と一緒に教育をする。しかし十二年間の一貫教育のあとでは、公立の学校の生徒以上に実力が身についている。「エポック授業」「オイリュトミー」など変った、しかし子どもの能力発達に適した方法も面白く説かれている。日本の教育が直面している難問題を見事に解決している学校を、娘の生活を通して母親が生き生きと綴る。1976年毎日出版文化賞受賞。
☆関連図書(既読)
「すべてのこどもに確かな学力を<小一年篇>」岸本裕史著、部落問題研究所、1982.05.05
「1年生の教室から」金子真著、大月書店、1986.09.29
「小学生の心とからだ」坂元忠芳著、岩波書店、1984.04.19 -
@k_oomura さんの九九のプリントの話題でこの本を知りました。
R・シュタイナーの九九の糸かけ http://bit.ly/2oBaLwO という指導法がドイツでは60年代にあったことに驚きました。 -
2015.8.7読了。ベストセラーになったのが頷ける良書。「教育は芸術である」「教師は人生の芸術家でなければならない」という思想と、その独創的な実践であるシュタイナー教育は、非常に魅力的だ。「読む」より先に「書く」ことを重視、それも7歳以前に始めるべきではない、という主張は、充分に説得力があると感じた。
「戦争や窮乏が人間をよくすることはありえない。だが、経済の高度成長や、富もまた人間をよくしえない。道徳的なお題目は、どこからくるものであっても、けっして人間をよくしない」
なかなか含蓄のあることば。