ミュンヘンの小学生: 娘が学んだシュタイナー学校 (中公新書 416)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121004161

感想・レビュー・書評

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  • シュタイナー教育の入門書。教職の課題図書であった。日本の公教育しか知らな

    い人は多くの驚きがあると思う。
    しかし、その衝撃を以てシュタイナー教育を盲信するのはよくない、これを読み

    終えた後は著者の娘が書いた『私のミュンヘン日記』を読んで懐疑的に見直すこ

    とも必要であろう。その後で評価できる部分、評価できない部分を見極めた方が

    良い。
    ちなみに、本書を課題図書とした先生はシュタイナー教育とルソーの目指した教

    育との類似性を見出すよう誘導していたが、少なくとも日本の公教育よりかは類

    似しているとはいえ、イコールとして見るのは危険であると思うことは強調して

    おきたい。また、本書はエッセー形式故、シュタイーナー教育がどんなものかが

    わかるだけで、体系的な説明はない。シュタイナー教育に興味をもった方は他に

    も本を読むべきだろう。(シュタイナー教育を行っている学校のHPなんかは意外

    に詳しい説明が載っている)
    いずれにしろ、一読に値する本だと思う。

  • 昔読んだ本

  • 1965年の本とは思えない良書。
    私の本棚の中で、購入が一番古いほんかな。
    購入に至った経緯にとても思い入れのある本でもあり、
    えらくひさしぶり、約10年ぶりに読み返しましたが、何度読んでも好き。
    文章もすいすいはいるし、教育法としても私のなかでは理想、
    何もかもがツボ。
    好きな本ベスト5にはいります。

    新しい場所で、一家が少しずつ地に根をおろしていく様がとても愛おしい。
    人生って、教育って素晴らしい。
    これを読んで、気持ち新たに毎日を過ごします。

  • 面白かった!

    こんな授業だったら私もワクワクしただろうなぁ!

  • 【動機】シュタイナー教育の存在を日本に広めた本とWIKIPEDIAに書かれている。ミヒャエル・エンデ→千夜千冊の流れで、氏と関係あるとされるルドルフ・シュタイナーについても知るために読んでみたい。
     
    なお、シュタイナーは20世紀初期にその思想を提唱しており、本著は1975年に出版されたといわれる。

  • 教育書におけるベストセラー。教職の試験の課題図書。シュタイナー教育の紹介だけにとどまらず、筆者のドイツでの生活もかなり紹介されており、楽しく読める。
    シュタイナー教育があまりに独特でかなり驚いたが、それはひとりの人間を育てるということをしっかり守っていて、誰のための教育か、確固たるものを教育者たちが持って教育に携わっているからなのだと思う。

  • 全体を通じては、教育と勉強することの意味を問いなおしている。
    シュタイナー教育は子どもたちの能力を“引き出す”教育なのだなあと感心した。先生方の力量にも脱帽。
    ドイツの暮らしについても興味深く読める。クリスマスのくだりなんかは好きだったな。

  •  教師は人生の芸術家でなければならない。

     著者は、
     「ミュンヘンの中学校」
     「シュタイナー教育を考える」
     「私とシュタイナー教育」
     「エンデと語る」
     「モモを読む」
     「幸福の法則」
     を書いている。登場する娘とは、

     「菜多沙」
     を共著とのこと。また、娘は、
     「私のミュンヘン日記」
     を書いているとのこと。

     訳書として
     「ミヒャエルエンデ」
     「ハーメルンの紙の舞踏」
     「シュタイナーの学校、銀行、病院、農場」
     がある。

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • シュタイナー教育を、日本の教育にも導入したい。

    本書を読みながら感じたことです。

    NPO法人で全国にいくつかシュタイナー学園が設立されているみたいですが、
    現状はどうで、どんな問題点があり、日本人には受け入れられているのか?
    そういったことを分析し、問題解決していきながら、
    日本の「教育」を改めて考えたい。

    そう思わせてくれた本書でもありました。

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