本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010582
感想・レビュー・書評
-
日本では今ひとつ人気がない中国四代奇書の一つである、水滸伝に関する研究。著名な歴史学者の本だけあってきわめて緻密な論が展開されている。ただ、タイトルに魅力を感じ、水滸伝の魅力を掘り下げているのでは、という点に期待して読むと、おそらく一般的な読者は肩透かしを食う。本書はどちらかといえば歴史学の見地からの水滸伝の歴史背景・成立に関する研究入門書であり、水滸伝の物語そのものの面白さを考えるものではない。また、著者お馴染みの「巨視的に」フレーズではないが、中国史上・文学史上にどう水滸伝を位置づけるかという問題意識が強すぎて予備知識が無いと理解しづらい概念的な議論まで時々話がすっ飛んでいく。水滸伝を“研究”したい人なら。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
水滸伝を学問的に読み解く内容ですが、これでは魅力が伝わらないのが逆説的に理解できる本。やはり、ストーリーにふれないといけません。