- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010865
作品紹介・あらすじ
自由民権期の輝かしい理論家の1人で、板垣退助のブレーンとして活躍した植木枝盛は、今後歿100年にあたるが、その短い波瀾の生涯を、同郷の中江兆民、馬場辰猪、小野梓とのかかわりをも交えて描く。とくに本書は、維新の混乱の中で失われたアイデンティティを求めた枝盛の苦闘と、伝統思想に依拠しつつ西洋の新しい民主主義思想を受け容れ、ラジカルな思想形成を行なった枝盛の心的過程と自我表現とに新たな光を照射する。
感想・レビュー・書評
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事ある毎に土佐民権四天王が引き合いに出されるものの他と比べて枝盛が特異であったというよりも四者四様の様相を呈していましたよ、といった程度の説明でしかないので(そうはいってもやっぱりえもりんはエキセントリック!)別に比較しなくてもよかったのではと思わなくもないけれど萌えるからまあいいよね、みたいな。それにしても、歴史がいくら現在を起点に遡っていくものであるとはいっても環境決定論的な言説に陥ってしまうのは如何なものか。因果律ってそんなに、そんなにか。
後半部はコンセプトに基づいた叙述も少なく、尻すぼみの感有り。民権運動が尻すぼんでしまったから仕方がないものなのか。史実を劇的に描写する必要はないけれど、リーダビリティの低さは否めない、かなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
公娼論廃止建議の数ヵ月後→登楼 の流れに吹いた^^エキセントリックだ植木枝盛…<br> 脳内で目の前の人物と対話し「思想ヲ逞ク」できるスキルを持っているらしい。直接対話してあげてください
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植木枝盛入門にどうぞ。