- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121013057
作品紹介・あらすじ
庶民のための旅行が出現したのは昭和に入ってからのこと。交通機関の発達、国立公園の誕生と併行して普及し、新婚旅行、修学旅行も盛んになる。戦争による中断ののち、戦後間もなく復活、今や海外旅行者数は1500万を突破。個人的楽しみである旅行を角度をかえて眺めると、社会、歴史、世界を変える大きな力を有している。「旅行ノススメ」は新たな「教養ノススメ」でもあり、新しい時代の生き方の宣言として旅行を捉え直す。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/0000121121
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タイトル詐欺。
別に旅行のすすめなんか書いてなかった。
旅行の歴史をまとめた本って印象。
旅行史学なんてものがあったら教材になりそうな本。
面白いけど求めていたものとは違った。 -
ロフト行き
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私たちは意識せずとも旅と旅行を使い分けている。
日本の観光業の歴史は興味深き。開国し、世界に日本をアピールするため当初の観光は外交的側面が強かったという。自分の興味ある外国人誘致がこんなに昔から行われていたのは驚いた。ターゲットは賓客なので異なるが。
これが昭和に入りビジネスとして発展していく。 -
本書のまえがきは非常に印象的である。ベルリンの壁と旅行の自由化の関係を例に挙げており、著者の言葉を引用すると「旅行のもつきわめてちっぽけな印象と、その重大な影響力とのあいだの落差を、鋭く指摘」している。個人的に旅行というものにはあまり重苦しい雰囲気を感じたことがなかった。だが最近旅行や観光をキーワードにメディアを見ていると、スイスの自殺ツーリズムのように議論を呼ぶような旅行の形が存在することに気が付くようになった。本書で挙げられている戦争ツアーも例に漏れない。旅行の秘めた社会
的威力を常に考慮に入れながら、明治以降の旅行・旅の変遷を知ることができ、深みをもってその流れを知ることが出来たと思う。 -
お伊勢参りくらいしか想像してなかったが、修学旅行が日本にしかないとは知らなかった…ホントに日本人は旅行が好きなんだな…http://bit.ly/cbU87I
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旅と旅行は何が違うのか.今では,川と河川,道と道路,などなど,役立っています.白幡先生の好奇心旺盛な楽しい筆致が大好き.呼んで楽しくためになる一冊.