フランス現代史: 英雄の時代から保革共存へ (中公新書 1415)
- 中央公論新社 (1998年4月25日発売)
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感想 : 12件
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- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121014153
感想・レビュー・書評
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こちらもフランス現代史。
・ドイツ軍占領下のパリ防衛の責任者フォン・コルティッツはヒトラーの命令を果たさず、パリを破壊の手から救った
・自ら国内レジスタンスの活動に身を投じていたミッテランは、戦後レジスタンスの栄光をドゴールが独り占めしたことに対する強い反発を終生抱き続けていた
・極端な外国人排外主義を主張する国民戦線FNが、移民の多い南仏でとりわけ票を伸ばしたというのは、有権者がそれだけ日常生活において移民の存在を肌で強く感じるからだろう
・「移民」という概念は、国籍を有する者と有しない者にまたがる概念
・外国人の子供は17歳まで「外国人」として扱われる。その後、犯罪歴の有無、フランス語能力など「同化」の程度を審査した上で国籍が認められる
・アルジェリア独立戦争後に数万人のアルキが処刑されたと言われ、フランスに逃げ逃れたアルキとその家族も二級市民の扱い
・理想と現実主義の巧みな使い分けは、複雑なヨーロッパ国家関係の歴史の中で生き抜いてきたフランスの知恵。核抑止力をついに放棄しなかったミッテランもその例外ではなかった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013年13冊目
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フランス現代史をおさらいするためにはいい本。
参考文献を手に入れるために購入。