平家物語: あらすじで楽しむ源平の戦い (中公新書 1787)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 95
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017871

作品紹介・あらすじ

『平家物語』を楽しむには、まず単純明快に全体像を掴み、あらすじを把握することが必要だ。物語の成立と受容の過程を理解するには、江戸文学や歌舞伎に与えた影響を見ていくことが有効だ。さらに歴史的事実との関係を見れば、なぜ平家は滅びなければならなかったかという大きな問いに、この物語がどのような答えを用意したかも見えてくる。今を生きる私たちに限りない力を与える古典文学の扉を、さあ開けよう。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>
    はじめに
    第1部  受験勉強的あらすじ暗記法
     第1章  三つの反乱、三つの戦い
     第2章  前半のあらすじ
     第3章  後半のあらすじ
    第2部  図式で覚える内容と構成
     第1章  清盛対重盛、宗盛対知盛
     第2章  重盛像の魅力

    <内容>
    授業で源平の争乱を語ったが、『平家物語』をちゃんと読んでなかったな、再度勉強してみるか、でもちゃんと読むのは無理だな?として手に取ったもの。
    前半は、自分の要求通りの内容であった。後半は、文学研究者らしい分析論で、自分の要求とは違う感じだった。まあ、目次の通り、『平家物語』がそういう視点で書かれていたのか、がわかって良かったかな?

  • 副題の平家物語のあらすじというよりも3つの乱と3つの戦いを中心に書かれた平家物語の解説書

  • 学生の頃読んだんだけど、内容をきちんと覚えていない。本当はちゃんと読まねば、にゃのであるが手短かに。

  • 古典

  • 8位
    一昨年読んだ『江戸の女、いまの女』ですっかり板坂さんのファンになりました。自分の研究分野を倫理的に見直し、自分の素朴な実感がどこまで通じるのかとことん突きつめます。あまりにも真面目なので、巧まぬユーモアさえ生まれてしまうのです。
    そんな板坂さんが『平家物語』の入門書を書きました。
    まず、初心者に分かりやすく話しを区切り、あらすじを説明します。そして、この物語の型を後世の人々がどう変えていったのか検討します。芥川龍之介が菊池寛の剛毅な俊寛像に対抗して風雅な俊寛を描いたなんて、まるで『六の宮の姫君』じゃありませんか。
    板坂さんらしいのは、平重盛を再評価しているところ。近年は、堅物で面白みがないと評されることが多いそうですが、それではもったいないと板坂さんは言います。人間像といっても、『平家物語』はあくまで史実に基づいた架空の物語。だからこそ、重盛像にはそれを彫刻していった無数の人々の思いが込められているのだという論旨は非常に感動的です。
    本書は、板坂さんの個性と中公新書という器がいい具合にぶつかり合ってできた本だといえるでしょう。
    次は、御専門だという江戸の紀行文学についての新書をお願いしたいところです。

  • [ 内容 ]
    『平家物語』を楽しむには、まず単純明快に全体像を掴み、あらすじを把握することが必要だ。
    物語の成立と受容の過程を理解するには、江戸文学や歌舞伎に与えた影響を見ていくことが有効だ。
    さらに歴史的事実との関係を見れば、なぜ平家は滅びなければならなかったかという大きな問いに、この物語がどのような答えを用意したかも見えてくる。
    今を生きる私たちに限りない力を与える古典文学の扉を、さあ開けよう。

    [ 目次 ]
    第1部 受験勉強的あらすじ暗記法(三つの反乱、三つの戦い 前半のあらすじ-三つの反乱 後半のあらすじ-三つの戦い)
    第2部 図式で覚える内容と構成(清盛対重盛、宗盛対知盛 重盛像の魅力 武器のない戦い ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 平家物語の簡単な概要と、登場人物の対立図式をわかりやすく簡単に解説。
    コラムも読みやすくていいかんじ。

  • 08/05/11読了

    見るべきほどのことをば見つ

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著者プロフィール

1946年生。福岡教育大学名誉教授。博士(文学)。著書に『江戸の紀行文』(中公新書)、『平家物語』(同上)、『江戸の女、いまの女』(葦書房)、『動物登場』(弦書房)、『私のために戦うな』(同上)など。

「2013年 『女流文学の潮流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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