- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018182
感想・レビュー・書評
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最古の法典「ウルナンム「法典」」
やられてもやりかえさない。同害復讐法は採用していなかった。障害は賠償、銀を量って支払いする。
ハンムラビ法典は、遊牧民社会の掟である「同害復讐法」になっている。
裁判は、神明裁判。川に放り投げて、川の神が助けてくれれば、無実。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
次のなぞなぞの答えが知りたくて読んだ。
「天の如き基礎を持つ家、水瓶の如き基礎を持つ家は亜麻で覆われていて、鵞鳥の如く(堅固な)基礎に立つ家、開かれていない目を持つ者がそこに入り、開いた目を持つ者がそこから出て来た。その答えは― 」
この本片手にルーヴル美術館や大英博物館の古代オリエントコーナーをじっくり観て回ってみたい。
円筒印章を粘土板の上にコロコロ転がして押してみたい。
遠い時代の、遠い国の歴史の中に、現代にも通じるものが垣間見えるとぞわっと鳥肌が立つような感じがすることがある。
こんな古い時代の研究、何の役に立つんだよーとは言いたくない。
現代の戦争や治安の悪化で遺物が略奪されたり破壊されたりするのはとても歯がゆい。
でもそんな破壊や略奪も、まさに古代からおこなわれてきたことで、人間は何世紀たっても同じことを繰り返している。
いろいろな意味で中東は遠い、と改めて思った。 -
いまひとつ。採り上げられている題材は面白いのだが、あまり深い考察はなされていない。また、図版は白黒がメインで、低解像度。