現代アメリカのキーワード (中公新書 1857)

制作 : 矢口 祐人  吉原 真里 
  • 中央公論新社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018571

作品紹介・あらすじ

アメリカに関する情報は大量に流通しているものの、私たちのアメリカ理解は今日なお、一面的、表層的、さらには因習的でさえある。アメリカではごく普通であったり、激しい議論の焦点になっている事柄でも、日本では話題に上らないものも多い。「九・一一」同時多発テロ以降、アメリカ社会におこった深刻な変化を視野に入れ、超大国の現状を最新の情報と明快な分析で提示する。二一世紀の世界を考えるための小事典。

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • この本が書かれたのは2006年、読もうと思ってAmazonのWishlistに入れたのが2008年、で、実際に呼んだのは2013年と随分と時間がたってしまった。本の趣旨から言えば書かれて7年というのは随分と時間がたってしまっていて、各々の説明に関して言っても当てはまらないものがある。

    少なくとも編者が「アメリカを表現するに足る」と考えるキーワード(全部で81個)に対して、解説のエッセイといういかコラムが収録されているのが本書の構成である。キーワードは極めて一般的な話題もあれば、かなりマイナーなキーワードもあるので、現代アメリカを概観するとっかかりにはいいと思う。(文体がちょっと難しいので、読みなれた人でないと全部読むのはしんどいと思う)

    7年という時間が過ぎてしまったため、2013年の今から読むと「歴史を振り返る」という形になり、結果としてそれからの時間の早さを感じることが出来るのは、恐らくこういった本を編んだ編者たちも期待をしていなかった効果ではないだろうか。
    オバマはヒラリーとの勝負に打ち勝って大統領になった。ランス・アームストロングはドーピングによりツールの勝利の記録は全てはく奪された。一方でオペラ・ウインフリーは今も変わらず、オペラであり続けている。

    変化の早いアメリカという国において7年というのは大統領の任期(2期行うとして)とほぼ同じだけの時間である。そう考えるとこれからを見通すためにパラパラとめくるにはよい本。

  • ナップスターに関する記事を読む。

  • 今のアメリカを正しく読むためのちょっとチェックしておかなくてはならないトレンド、人物、組織、その他のキーワードをそれぞれの専門家が完結に解説したリーディング本。とっても面白いし、なるほどとうなづかされるもの多々あり。
    しかも類書でほとんど紹介されたり、議論されていないキーワードが多く、アメリカウォッチャーにとっては必読本。
    今年の読書初めとして読んでみたもの。

  • [ 内容 ]
    アメリカに関する情報は大量に流通しているものの、私たちのアメリカ理解は今日なお、一面的、表層的、さらには因習的でさえある。
    アメリカではごく普通であったり、激しい議論の焦点になっている事柄でも、日本では話題に上らないものも多い。
    「九・一一」同時多発テロ以降、アメリカ社会におこった深刻な変化を視野に入れ、超大国の現状を最新の情報と明快な分析で提示する。
    二一世紀の世界を考えるための小事典。

    [ 目次 ]
    アブ・グレーブ・スキャンダル
    ジョン・アダムズ
    アグリビジネス
    アラスカ油田開発
    ランス・アームストロング
    アジアにおけるアメリカ外交
    「アヴェニューQ」
    ダニエル・バレンボイム
    ジョージ・W.ブッシュ
    21世紀の政治家〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 本屋で手に取ったなら、買うか買わないか決断するのに困らないはずだ。

    やや長すぎるとも言える「まえがき」は、大変充実しており、
    この本が何を取り上げていて何を書かなかったか、
    読者への説明責任をきちんと果たしている。
    編者たちの政治的立ち位置も明快に示されているので、
    キーワードの説明もすっと頭に入ってくるのではないだろうか。
    「ユー・アー・ファイヤード!」が生かしている!

  • 日本人は知らないけど、アメリカ人なら誰でも知っている人や現象、事件などを集めたコラム集。
    知らないことがどんどん出てきて「ほえー」「へぇー」という感じで好奇心くすぐられまくりな内容がたまらない。各キーワードの解説が4ページくらいなので空いた時間に読みやすく、一気に読了。

    アメリカではめちゃめちゃ有名なのに自分が全く知らない人がどんどん出てくるのがおもしろく変な感じだった。でもタモリのことを知ってる外人はほとんどいないことを考えると納得。

  • 『現代』の定義は(主に)9.11以降2007年まで。編者が『大事で、しかも日本であまり知られていなくて、面白い』をキーワードに選んだ81のトピック。『03・アグリビジネス』『04・アラスカ油田開発』『11・キリスト教右派』『21・ゲイテッド・コミュニティ』『37・知的設計論』が興味深かった。

  • お世話になりました。わかりやすすぎます。

  • タイトルまんまですが、現代のアメリカについてのコラム集みたいな感じです。一つ一つがまとまってるし、関連サイトのアドレスもあるので読みやすいです。いろんな意味で日本より広く深い世界です。と思いました。

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