植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書 2174)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121021748

感想・レビュー・書評

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  • 危険にさらされるほど、より美しい花を咲かせる。バナナやりんごはかさぶたを作って病原菌の侵入を防ぐなど、植物も身を守るためにがんばっているんです!

    熊本大学:空

  • ・晴天の日の太陽の光の強さは10万ルクスだが、多くの植物が光合成で使いこなせる光は2.5万〜3万ルクス。余分なエネルギーは活性酸素をつくりだすため、ビタミンCとビタミンEなどの抗酸化物質で害を消している。
    ・色素のアントシアニンとカロテンも紫外線の害からまもる抗酸化物質。アントシアニンはポリフェノールの一種で、赤や青の色素。カロテンは、赤、橙、黄色の色素。
    ・以前、田植え前にはマメ科のレンゲソウが育てられていた。機械化によって早い時期に苗を植えるようになったため、近年は成長の早い菜の花が緑肥として使われている。

  • アジサイの葉は有毒である。とか
    柿が渋みを無くす原理など、
    身近な植物が、実はすごい力を持っているという驚き。
    すべては生き残る為に。
    再読したい。

  • 2013/8/31 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2014/7/9〜7/13

    ラジオの出演などでお馴染みの田中先生の本。語り口そのままの優しい文章に、植物への愛情がにじみ出ている。
    これまであまり植物のことを良く知らなかったが、とても面白い世界だなぁ。別の著作も読んでみよう。

  • ・文体のせいか推測が多いように感じてしまう。それと、もう少し簡潔に書いてもらえると読みやすいのだけど…。中高生向け?

  • 年齢とともに、花の美しさや、芽生えの愛らしさ、葉の緑の多彩さに心癒される事が多くなった。

    そんな植物の生き抜く戦略、知恵が満載の好著。改めて、光合成の凄さも認識できたし、有毒植物のくだりなど、すぐに役立つ知識もあって良かった。

    惜しむらくは、むりやり「〜はすごい」との記述の仕方が、多少押し付けがましく気になった。編集上の売りなんだろうけど。

  • 読みやすい。わかりやすかった。面白かった。なるほど。

  • 普段何気なく目にする花や草木、また当然の様に毎日食べている野菜、これら植物がいかにすごいかを解説した一冊。本書の内容を知っているか、知らないかで植物に対する見方が変わると思った。
    動物に食べ尽されない工夫、環境に負けない体づくり、種が出来なくても子孫を残す、本書は様々な植物の生態を通して、その生命の神秘と素晴らしさを解説している。植物は動物の様に自分で動いたり、餌を捕りに行ったりはしないが、自分の体内で栄養素を作ったり、周りの環境をうまく利用して繁殖したり出来る。本書を読んで、本当に植物というのはうまく出来ているなと感心すると同時に、彼らも周りの環境と闘いながら精一杯生きているのだと、感動した。
    改めて思う、「植物はすごい!」

  • 身近な植物たちの不思議を紹介した本。今まで知っているようで知らなかった、植物のすごさを分かりやすい文章で教えてくれる。この作者の本は中公新書に他にもあるので、また読んでみたい。

  • 植物が生き延びるためにどんな工夫を凝らしているか紹介した本。一般向けだからか、何故其の様な能力や行動を起こせるのかなど因果関係まで掘り下げられてないので、却ってモヤモヤする。

  • とても面白かった。今まで植物に関心はなかったが、周りのある植物に目を向けてみようと思えるようになった。
    シメコロシノキが印象的。笑

  • 植物の持っているさまざまな能力、子孫を残すための知恵・工夫、それらを身近に生えている植物を例に説明した本。作者の植物に対する思いが伝わってきます。
    植物のすごさ・たくましさを改めて認識すると共に、子供がそれらに触れたときの感想や疑問に対して自分が答えられるか心配になるくらい植物って不思議なものなんだと感じました。

  • 面白かった。
    感想 :「植物はすごい」。(笑

  • http://numatta.tsukuba.ch/e221489.html
    こんばんは。

    自称 「つくばの魔女」

    つくばアロマハーバリスト協会主宰 松岡と申します。

    今夜も☆つくばの魔女通信☆を読んでくださって有難うございます。

    アロマで使う精油に、香の女王と呼ばれているローズ(バラ)の精油があります。

    ローズの精油1滴(0.05ml)を蒸留するためには、何本のバラが必要だと思いますか?

    答えは50本から100本・・・浴槽一杯分のバラが必要になります。

    ローズの精油は3mlから5mlで3万円という価格で販売されていますが、一滴を得るためにそれだけの労力を必要とするので妥当な価格です。

    ブルガリアのローズの谷では、まだ日が昇らない朝5時前からバラの花を摘んで蒸留所に運びます。

    ローズの精油は花びらの中の水分に含まれているため、朝露が残るうちに蒸留しなければなりません。

    ローズには、お肌を柔らかくして新陳代謝を促したり、女性ホルモンのバランスを整えたり、と女性に嬉しい作用がたくさんあります。

    蒸留する際にローズの成分を含んだ蒸留水が出来ますが、ローズウォーター(芳香蒸留水)と呼ばれ、ローションなどに利用されています。

    品質が良いローズウォーターは調味料として使うことも出来ます。



    ローズウォーターを使って、レアチーズムースを作りました。



    バニラエッセンスの代わりに、ローズウォーターを30滴ほど入れて作ります。

    チーズとバラ?合うのかな?と思われるかもしれませんが、とっても相性がいいんですよ☆。

    ふんわりしたチーズムースを一口いただくと、バラの香がほんのりと感じられて・・・幸せな気持ちになります。

    マドレーヌもバラ型にしちゃいました。



    また、ローズウォーターはローションとしても使うことが出来ます。

    私はパックとして使っています。(自分撮りで申し訳ございません。)



    お恥ずかしい話ですが、一か月ほど前ジョギング中に転倒しまして、顔面から着地してしまいました。

    目は内出血、鼻まわりや唇は傷ついてしまいました・・・

    目は眼科に行って2週間程度で完治しましたが、鼻まわりの傷は治った後の赤みが残ってしまいました。

    アラフォーともなると、新陳代謝も低下していますので、お肌の再生を促す努力をしなければなりません。

    そこで、サロンでも使っているグリーンクレイ(モンモリオナイト 粘土)を朝晩2回傷跡にパック。



    先ほどのローズのローションパック、そして洗顔も自分で作ったバラの石鹸を使用。



    還元作用があるクレイとせっけん、精油の効果を自分で証明しますね!

    アラフォー、頑張っています(笑)どうぞ宜しくお願い致します。



    植物ってスゴイ!!んです☆

    おすすめの本があります。

    「植物はすごい」,京都大学農学部 同大学大学院卒 農学博士 田中 修,中央公論新社,2012

    ハーブは勿論、アロマのお話も出てきます。植物たちのパワーのすごさを感じていただけると思います☆

  • 植物が体を守ったり、次世代に種を残す本能はすごいと、素人にもわかりやすく書いた植物生理学の本。植物のすごさだけでなく、彼岸花の話など、人が植物と関わって生み出した知恵を感じる一方で、すっかり植物と縁の薄い都市生活を送る現代人に疑問を感じた。

  • ジャスミンとカロライナジャスミンって科から違うのか…てっきり同じジャスミンだと思ってた。

  • 植物の小ネタ集みたいな感想。思っていたアプローチの仕方とは違ったけれど、軽く読む分には良いかもしれない。

  • 確かに植物はすごい。

    土と水と光によって、醸成し、その身の一部を他の生き物に食べられることで、わが身を守る。

  • Wide and simple review of plants. Could have been deeper but kept is narrow and easy.

  • この一冊を読めば植物博士になること間違いなしですね。

    それにしても、植物のありがたみ(光合成により酸素を生み出し、人間の命の源になっている)や進化の不思議について、改めて認識しました。植物も生きていくために、順応(変化)してきたと思うのですが、その意識・知恵というのは、どこから来るんでしょうね。

    さらなる疑問も生まれてくる一冊でした。(^^;

  • とても読みやすかった。
    ただ、植物の挿入写真や挿絵がモノクロなのが残念。
    新書だからしょうがないのかな。

  • 植物だって生き物だ、を実感できる好著。色も匂いも味も形も硬さ生育時期も場所も、みんな植物たちの生存戦略で決まっている。

  • 文書がつたないのが残念。編集すれば満点。内容はとても面白い。植物ってすごい。欲を言えば遺伝子改造の話も触れて欲しい。

  • 著者が植物好きなのは伝わったが、凄さはそんなに伝わらなかった。無花粉スギに超期待!!!

  • 自分のからだは、自分で守る
    味は、防衛手段!
    病気になりたくない!
    食べつくされたくない!
    やさしくない太陽に抗して、生きる
    逆行に生きるしくみ
    次の世代へ命へつなぐしくみ

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:471.3//Ta84

  • ≪目次≫
    はじめに
    第1章  自分のからだは、自分で守る
    第2章  味は、防衛手段!
    第3章  病気になりたくない!
    第4章  食べつくされたくない!
    第5章  やさしくない太陽に抗して、生きる
    第6章  逆境に生きるしくみ
    第7章  次の世代へ命をつなぐしくみ

    ≪内容≫
    植物も”いきもの”。動かないだけ。そういう中で、どのように生きているのか、子孫をどのように残していくのか、そして我々人間はそこからどのような恩恵を受けているのか、この本は平易に教えてくれる。
    この本を読むと、いかに人間が「ゲテモノ食い」なのかがよくわかる…

  • 植物のいろんな「すごいっ!!」が紹介されていてとっても面白い。
    「へぇ~」となること間違いナシです。
    特に身近な植物の毒にはおどろいたなぁ。

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著者プロフィール

1946年 群馬県生まれ
1976年 九州大学大学院博士課程修了(農業経済)、農学博士
1976年 群馬県勤務、県農業試験場研究員、県農業試験場農業経営課長、
県農林大学校農林学部長、県環境保全課長、県第一課長(企画課)、
県農政課長、県民局長、県理事兼農業局長を経て、2007年3月退職

「2018年 『老農船津伝次平の農法変革論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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