ペリー来航 - 日本・琉球をゆるがした412日間 (中公新書)

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著者 : 西川武臣
  • 中央公論新社 (2016年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121023803

ペリー来航 - 日本・琉球をゆるがした412日間 (中公新書)の感想・レビュー・書評

  •  ペリー来航と開国を扱った歴史学の書籍は数多いが、本書はペリー来航に至る経緯、来航当時の日本人の反応、徳川幕府の海防体制、神奈川条約締結過程について、非常にわかりやすく明快に叙述されており、現状入門書としては第一に推薦しうる良書といえる。特にアメリカの開国要求について、従来経済的要因に比して軽視されがちだった、漂流民(特に捕鯨船員)保護の観点を具体的な事例を通して示している点、やはり従来の一般的な通史では正当に位置づけられているとは言い難い琉球の開国過程について詳述している点は特に注目される。アメリカの砲艦外交や幕府の避戦外交に対して後知恵的な解釈や評価を行っていないのも重要であろう。

  • 1854年に琉米修好条約が結ばれ、アメリカ合衆国は琉球と最初に近代的な条約を結んだ国となったことは、その後の沖縄とアメリカの関係を暗示しているかのようです。条約の内容はまったく違いますが、沖縄とアメリカは切っても切れない関係になってしまいました。これはその時どきの日米双方の為政者のなせる業でしょうか。琉球の民にとっては薩摩藩や清との交流時が一番幸せな期間だったかも知れません。

  • ペリー来航前からハリスに至るゴタゴタを庶民の日記や絵巻から解き明かす本。何より豊富な図版とその解説が当時の狂乱ぶりを伝えてくれて面白い。ただし、それ以外の基礎的な情報となる政治史の描写がどうも雑学的で表層的で十分な文献の読み込みがされていないように見え、蛇足にも思える。かと言ってその部分を差し引いたら100ページに遥かに満たない小冊となってしまうので、もっと図版を集めた上で体系化をして欲しかった。

  • 本書は、外国船の日本への来航が目立つようになって行った経過から、ペリー艦隊の登場とその日本や周辺での活動経過、更に彼らの来航の情報の日本国内での拡がり方や受け止められ方を纏めたものである。
    後段の彼らの来航の情報の日本国内での拡がり方や受け止められ方に関する内容が殊に面白かった…

  • 一八五三年五月、アメリカの東インド艦隊が那覇沖に、七月には浦賀沖に現れ、琉球王国と日本は開国と動乱の時代を迎える。「黒船」見物、琉球調査隊による発砲事件、乗組員の無断上陸、電信機実験など、そのとき多くの人びとが初めて西洋人と西洋文明に遭遇した。翌年の条約締結までの間、何が起こっていたのか。条約交渉過程を追いつつ、黒船絵巻や瓦版、日記などを博捜し、庶民が経験した事件としてのペリー来航を描く。

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ペリー来航 - 日本・琉球をゆるがした412日間 (中公新書)の作品紹介

一八五三年五月、アメリカの東インド艦隊が那覇沖に、七月には浦賀沖に現れ、琉球王国と日本は開国と動乱の時代を迎える。「黒船」見物、琉球調査隊による発砲事件、乗組員の無断上陸、電信機実験など、そのとき多くの人びとが初めて西洋人と西洋文明に遭遇した。翌年の条約締結までの間、何が起こっていたのか。条約交渉過程を追いつつ、黒船絵巻や瓦版、日記などを博捜し、庶民が経験した事件としてのペリー来航を描く。

ペリー来航 - 日本・琉球をゆるがした412日間 (中公新書)はこんな本です

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