戦国武将の叡智-人事・教養・リーダーシップ (中公新書 2593)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121025937

作品紹介・あらすじ

群雄割拠の戦国時代に活躍した名武将から「乱世を勝ち抜く秘訣」を学ぶ。リーダーシップ、人材活用、教養など、ヒント満載の全二五篇。

感想・レビュー・書評

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  • 著名な戦国史家のエッセイ集。内容は多岐に渡るが、第3部の「戦国日本の文化と教養」が最も印象に残った。死に直面していたからこそ、囲碁・将棋・茶の湯といった「遊び」が発展したのである。山城国一揆発見の背景が辛亥革命だったのも、歴史研究の進展過程の一例として、とても興味深い。

  • 戦国時代を解説した作品と言うよりは、個人の戦国武将に係るエッセイ集みたいな感じ。

    成功者といわれる織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にはやはり成功するだけの人材育成、人材登用、戦略があったんだなぁと実感

  • 20220619021

    戦国時代と現代の共通認識として有用か無用かはその用い方次第ということ。

  • 信玄は勝ちは7分が良いとした。勝ちすぎると驕りが生ずるからである。満ちれば欠けるのが月である。
    甲州法度次第。生を必するは則ち死し、死を必するは則ち生くる。兄弟は左右の手なり。好事門を出でず、悪事千里を行く。
    切腹は単なる自殺ではない。名誉ある死をもって他の家族を生かしてもらい、家の存続を図ることに本質がある。
    朝倉宗滴は生涯敗戦を経験しなかったが、真の名将は一度大負けした者であるとする。家康は三方原で信玄に大敗したが、豊臣を滅ぼし徳川260年の治世を築いた。
    首実験は野蛮な面もあるが、その後の首供養により死者を弔い祟りを引き起こさないようにする意味もあった。
    家康は、皆一つくらいは良いところがあるという考えで家臣たちを統率した。己が心を捨て、ただ人の長所をとれ。
    毛利元就が息子三兄弟に語ったと言われている三本の矢の逸話は、江戸時代の創作。元就死亡時、すでに長男は死んでいる。

  • 戦国武将がどのようなことを意識して後世に教えを残そうとしていたのかがよくわかった。現代まで残る根本的なことは同じであることがわかったため、より意識して生活しよう。
    内容としては紹介解説程度であり、深く掘り下げているわけではないため、より詳しく知りたい人には向いていないかもしれない。だが、リーダーとして
    これを教訓にするには間違いない本である。

  • サラリーマン向けっていうか、中公新書としてはなんかめずらしい感じもあるが、それなりに楽しめる。

  • 群雄割拠の戦国時代に活躍した名武将から「乱世を勝ち抜く秘訣」を学ぶ。リーダーシップ、人材活用、教養など、ヒント満載の二五篇。

  • 東2法経図・6F開架:B1/5/2593/K

  • 戦国武将の内面がよくわかった

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著者プロフィール

1944 年、静岡市に生まれる。1972 年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009 年3 月、静岡大学を定年退職。静岡大学名誉教授。著書本、監修本、多数。NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の時代考証も務める。

「2021年 『東京の城めぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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